干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

福星用法と花買い

花を特定の時間に、特定の方角から買ってきて飾ることによって開運しようというのが、花買い法というものです。 ですが最初に先生は、福星用法という名前を付けておりました。 それは花買い法と違うのかというと、実はよくわかりませんが、福星用法にはいく…

最初の占い

最初に勉強した占いは、その人に影響を及ぼします。 四柱推命にしろ、気学にしろ、その人が占いなるものに関心をもったものが、その人の占いに対する方向性を決めます。 一つのものをマスターして次のものを得ようとするならば、それはそれでいいでしょう。 …

事象を変える

鑑定にしても何にしても、九星で出る場合には、必ず事象があります。 十二支がなあい場合には、特にそうです。 そしてその九星の事象というのは、様々な意味に取れます。 逆にいえば、その事象をどうするかということで何とかしようという問題でもあります。…

鑑定のコツ

鑑定をする場合に気を付けているのは、内容をそのまま読むことです。 まず何を知りたいのかを聞いたあと、それからは盤をにらみまして、どこにポイントがあるかを調べます。 それから細かく入っていくわけですが、もちろん細かい箇所で不明なことは質問をし…

星占いにあらず

干支九星は、星占いではありません。 西洋占星術の何座生まれというのが認知されていますので、どうしても〇〇座というイメージから星が連想されます。 ですから、同じ占いなので、干支九星も星占いだろうと想像される方も多いでしょう。 しかし実際には、基…

遺伝の説明

星は遺伝するといいます。 ではその遺伝というのを、どのように見たらいいのでしょうか。 例えば8白の親からは、8白の子供が生まれるというのが遺伝ではありません。 両親どちらかの星と同じ、というのでもありません。 そういう考えですと、非常に限定さ…

11月の鑑定のこと

11月節はまだ終わっておりませんが、霊関係の多い時期でした。 普通の霊、といってはおかしいですが、お墓参りが足りませんねえ、とかいう話ではない場合のことです。 卯4年の亥8月でしたから、三合の月にはなります。 しかし対冲星(蔵星ともいう)が6…

人間平等ではない

私たちの星を見て参りますと、人間平等の原則は当てはまりません。 平等という点でいえば、年月日の干支九星の数の九つが誰にもあるという平等なだけです。 では完全無欠な、何も問題のない人はいるのかといえば、そうではありません。 誰にでもどこかに問題…

地震予見の記事

地震というのは、現代の科学をもってしても予知が難しいといわれています。 が最近なぜか、地震に関する古い記事を見ることが多いです。 東日本の前、何か大きな地震が起きそうだという体感をした人が数名いた、という記事を見ました。 それも、東北地方であ…

易の先人の説

先生のよく話されていた大切な教えに、先祖様のお墓参りというのがあります。 それは先祖様をご供養することによって、先祖様の安楽を願うことです。 易関係の先人様につきましては、供養とは言わずに、先人の説を世に出すことによって、その先人の功徳とす…

名前と世情

ある関係で、若い人たちの名前を見る機会が多いです。 昔は、読めない名前が1割で、9割は読めておりました。 そして徐々に読めなくなる名前が多くなってきましたが、特に偏差値の低い学校の子の名前が読めない場合が多かったです。 しかし今は、わかるのが…

占い師の出発点

先生が話された内容は干支九星が中心でしたが、もちろんそれだけではありません。 そういう技術とかよりもむしろ、別の方に先生の真骨頂があるのです。 問いかけの形でお話されることもありました。 一体、占い師の仕事とは何なのか、とか根本の話です。 そ…

星はいつ決定されるか

私たちは、誕生日がすべてであるとして計算をしています。 ところが、人間の人格形成は、誕生した後に行われます。 とすると、誕生日と人格形成はどのような関係にあるのか。 星をみていく上で最初、幼少時代のトラウマが人間の性格などを決定するのではない…

干支九星の勉強方法

干支九星は、先生が実践中心で来られましたので、勉強方法は実践中心であります。 他の講習会には、ほとんど行ったことがありませんのでわかりませんが、机上の勉強はほとんどありませんでした。 もちろん講習会は机上ですが、その前には多くの実践の裏打ち…

教授する上の急所

霊術を教えていただいたあとで、実証する前に他人に話をしてしまいますと、その効力はその人に残らずに、次に人に移っていってしまう、と言われています。 一度でもその効力を確認した上でのことでしたら、その限りではありません。 翻って考えますに、干支…

方位は恐ろしい

私たちのルールの中に、吉凶は動より生じるという大切なものがあります。 ですから、動くこと、すなわち方位を特に重要視するわけです。 でその方位の吉凶を調べる根拠として、『郭氏元経』を主に使用するわけです。 ですが、元経が万能ではありません。 こ…

暗剣殺の利用方法

暗剣殺の時期に入りますと、全体的に運が落ちます。 そういう時には、ジッと我慢をするのがいいという説もありますが、それだけではありません。 まず、今までためておいた仕事を一挙に片付ける時期です。 問題を抱える時期を逆利用して、うまく仕事を追わし…

東京スカイツリー

お恥ずかしい話、初めて東京スカイツリーに登って参りました。 建設中、塔が伸びていく所も見てきたわけですが、登ったのは初めてです。 まず技術に驚きましたが、それよりも、これだけ大きな建造物ができると、気の流れが変わってしまうことを実感しました…

懐かしの文章

久々に先生の文章を読み返していました。 一部は、始めてみる文章もあり、吸い込まれるように、また片手にペンを持ちながら読みました。 何が感心するかというと、ともかく遊び心をお持ちでした。 新しいことや、あるいは周りで盛り上がっていたり、興味を持…

占い師と切り

占い師は、切りをしなくてはなりません。 先生は、いろいろな切りを残されました。 それは、一般の人にとっても大切であるとして話されておりました。 特に易をする者は、自分に切りをかける必要があります。 災いをもらうから、という考えが基本ですが、も…

遺伝と干支九星

遺伝科学を考えますと、先祖に性質やら疾病、家庭環境などが似ている人がいるのも当然なのでしょう。 ただし、どうして特定の先祖が特定の子孫にだけ、遺伝を伝えるのかは説明できないようです。 隔世遺伝とかいう言葉があっても、実際の所は、正確に説明で…

干支九星でなくてもいい

鑑定盤を立てるにしても、方位を取るにしても、命を見るにしても、干支九星は便利です。 かといって、これを絶対視しているのではありません。 他の方法で、人が救われる方法があればそちらの方でいいのです。 ただ単に、干支九星が便利であるから使っている…

本当に知りたいか

鑑定をいたします場合に、何を知りたいのかは大切なことですが、本当に知りたいのかということも重要です。 単なる好奇心から知りたい、というのはよくありません。 例えば、知人が病気になったと聞いたけれど、どうなるのかなどというのは、多くの場合、そ…

九星を超える干支九星

先生の言葉には、謎のような言葉が多いです。 人生を大成した人が、何かを発言すると多くの含みを持っているのとおなじです。 その言葉の一つに、「事象は九星が出し、吉凶は十二支が出す」というのがあります。 ある意味これはすごいことで、今までの鑑定は…

秘伝はない

よく先生は、秘伝はない、と話されていました。 もし秘伝があるとするならば、それは基礎だとも話されておりました。 秘伝の味、とか聞くと人はそそられますが、秘伝とは魅力ある言葉です。 しかし当の先生が、秘伝はないと話されているのです。 やはりそれ…

命名条件への注文

ときたま、名前を付けてほしいという要望をいただきます。 そして計算をしまして、これは素晴らしいと思って出した漢字が、使えない字であることがあります。 現在、命名に使える漢字は、常用漢字と人名用漢字に限定されているからです。 何でも、役所のパソ…

干支九星は学ではない

干支九星と通称呼んでいますが、これは干支と九星を使用した占いです。 最近では、望月先生がつとに宣伝されたものでありますし、多くの業績を残されました。 先生はほとんど直観的に、パンパンと指摘されていき、有無を言わせませんでした。 ですから、術と…

時間の指定

年月の方位の取り方は、計算ができます。 日にちにしましても、暦が正確である限り、ある程度の星は出せます。 では、時間はどうなのか。 奇門遁甲などでは、この時間こそが大切なのであって、何を寝ぼけたことを言っているのかと言われそうですが、これにつ…

吉方位に移れない

いわゆる気学であっても、干支九星であっても、大吉方位というのがあります。 お客さんがおいでになって、ではその大吉の方位にすぐ引っ越しましょうといっても、実際には引っ越せないことが多いのです。 といいますのは、私たちは生まれてから何度か引っ越…

占い師の仕事

占い師の仕事は、来られたお客様の質問にお答えするというだけでは決してありません。 拝見いたしますに、先生のなさっている活動はそれ以上のことでした。 その人の運を、文字通り動かすようにするわけです。 鑑定の時の言葉だけで、相当にも動かされてはお…