よく先生は、秘伝はない、と話されていました。
もし秘伝があるとするならば、それは基礎だとも話されておりました。
秘伝の味、とか聞くと人はそそられますが、秘伝とは魅力ある言葉です。
しかし当の先生が、秘伝はないと話されているのです。
やはりそれを信じるしかないでしょう。
ですが、基礎が秘伝というのは気になります。
私たちが最初に勉強する、河図・洛書から秘伝ということでしょうか。
その他、最初に学ぶことが秘伝ということなのでしょうか。
というように、どこに秘伝があるのかわかりません。
もしかして、最後まで一度つきつめて再度元に戻るのでなければ、何が大切なのかわからことなのでしょう。
そういう言葉だけを残されましたので、自分としては、一つの基準を設けて考えることにしています。
その技が、人のためになるかどうか、その点だけを基準にして考えるようにしています。