干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

天文学との違い

この東洋の学問は、思想が先にあるようにも見えます。 しかし実際には、実星からの思想であります。 西洋で占星術と天文学が区別のない時代があったように、東洋もそうかと言いますと、途中からは必ずしもそうではなかったようです。 そして実学をあてはめて…

実占の中にある

干支九星などもそうですが、基礎などを一通り勉強すれば、あとは実占あるのみです。 その実占の繰り返しのみが、実力をつけることになります。 よく、何か秘伝があるのだろうと勘繰る人がいますが、そういうものはありません。 もしあるとするならば、実占の…

占術は手段

干支九星だけではありませんが、私たちがしているいわゆる占いは、目的ではありません。 占いが目的になってしまいますと、道を外れます。 それは手段であって、本来は人生の目標とか、別の対象が目的になるべきです。 しかし占いを目的とする人の中には、真…

ご神仏の種類

私たちは陰陽五行で判断をいたしますが、基本的にそこに宗教はありません。 しかし人間は弱りものですから、宗教を必要とし、ご神仏も考えられます。 ではそのご神仏自体は、どのように易の世界では考えられるのか。 これは、どの思想でも本来同じであるはず…

気がないと救えない

私たちの仕事は相手様をよくすることですから、エネルギーがいります。 よく先生は、体調が整っていないときには、少し待ってもらって、そして整えてから鑑定をされておりました。 それは当然といえば、当然のことです。 こちらが体調不良であったり、気抜け…

後でわかること

人間世界に生きておりますと、多くの人とであいます。 うまくいく人もいれば、そうでなく問題を抱えてしまう方もいます。 そういう人を、この世界の勉強をしてからみますと、それなりの因縁めいたものがあることがわかります。 だからそこ、問題が起こったの…

自問自答

干支九星を勉強し始めて、もう四十年位になります。 それなのにその程度なのか、と言われてしまえばそれまでです。 でも、やめなかったおかげで蓄積されてきたものもあります。 かつ、先人たちが到達された場所からスタートしていいんだよという、メリットも…

どこの国を示すのか

いわゆる気学の方では、毎年今年の運勢として様々な分野を公表されているようです。 九星を使用しておられますが、そこで問題になるのは、この暦がどこの国を示しているとかということです。 一応北京を中心とした、東アジア文化圏で通用するというお話はし…

大雪の被害

この数日にわたって、日本海側では大変な量の雪が降っているようです。 また、四国辺りでも被害が出ているという情報もあります。 どうぞお大事にお過ごしいただきたい、と願っております。 普通ですと年開けの丑月辺りから寒くなるのが本当ですが、今年は1…

子不語

とはいっても、怪力乱神のことではありません。 昔の先生のノートを見返しておりまして、たくさんの種をばらまいていただいているのに、改めて気が付きます。 それは、これを使って鑑定をするなり、発展させるなりしなさいというメッセージだと考えます。 そ…

伝承は劣化する

文化的に長い伝承を持っているものなのに、徐々に後継者がいなくなっていく話をよく耳にします。 それは最初に始めた人、あるいは中興の祖の気持ちが途絶えてしまったからなのでしょう。 易にしても同様で、まず最初に始めた人の心に立ち返る必要があります…

試験のない世界

この世界には、試験がありません。 ですから、国家が認めることも、誰が認めることもないわけです。 自称さえすれば、どんな人でも占い師になることができます。 剣道などのように、段がありませんので、その階級もわかりません。 ただ思うのに、この易の世…

九星にないもの

九星と言おうが気学と言おうがいいのですが、九星だけを使用する場合と、私たちのやっています干支九星は違います。 同じ九星を使用していながら、天干と十二支が入るからです。 そんなこと当然である、と思われるでしょうが、本来でしたならば、情報が増え…

占い師の年齢

日本人だけではないのでしょうが、概して人間というのは、年長者に対して敬意を持つものです。 長く生きてきたという実績に対しての思い、なのでしょうか。 これは占い師の世界にも、当てはまるのかもしれません。 占い師としての実績が短くても、歳のいって…

自分より優れる人

最高の勉強エリートでない限り、学校で一番を取り続けた人はいないでしょう。 自分が得意だと思っても、その上には上がいるものです。 鑑定にしても同じことで、たとえば干支九星にしても、鑑定の歴史はそここあるものです。 その中にどれだけの人がかかわっ…

慈悲について

なぜ干支九星などの、先を知り、開運する方法を持つ占術があるのか。 それは、正しい言い方かどうかわかりませんが、天の慈悲の部分が大きいと思います。 元来人間は弱いものです。 そこに道筋やら、危険回避の方法やらがあれば、そこに依存しようという気持…

見えない部分

鑑定盤そのものは、ほぼすべてを示していますが、それをすべて言っても怪訝に思われることもあります。 お客さんを前にして、できるだけの情報を出そうとはしますが、話しても仕方ないことや、関係性の少ないことはお話いたしません。 とはいえ、深いところ…

イレギュラーを読む

原理原則は、基本ではありますが、理解してしまえば何となかることが多いです。 ところが、その原則に当てはまらない実例があります。 それが世の中であり、それは人生なのだとは思いますが、いわゆる占いが当たる確率を下げている側面でもあります。 そして…

場数を重ねる

基礎が大切とはいいますが、基礎はそれほど多くありません。 頭で理解したと思っても、体まで沁みていない状態を、理解していない状態というのです。 基礎を理解していないと、先に行こうと思ってもいけません。 基礎を得るためには、何度も何度も同じことの…

場所は難しい

干支九星の暦を使うとき、この事象はどこで出るのかを考えます。 私たちは日本に住んでいますから、日本であろうと勝手に考えておりますが、そもそもこれは中国の思想によるものです。 そこに暦がかかわりますが、実際にこの九星は各国で使われています。 漢…

裏盤のこと

いわゆる気学には裏盤というものがあります。 表に対する裏ですから、普段使用するというものではありません。 これには何種類かありまして、先生も発表されておられます。 この裏盤は、通常秘伝とされる部類に属するもののようでして、普段はあまり見られま…

鑑定はほぼまっすぐ

鑑定はほぼまっすぐです。曲がることはありません。 ポイントさえつかめば、あとはそちらに向かっていきます。 ポイントがこちらにない場合もあります。 ご本人が決断するのを待つだけ、というような場合です。 その時には急ぎません。 急いでも、遅れてもど…

気を感じるもの

家相というものは、風水という言葉がありますように、水と風を考慮いたします。 そのうち風というのは、空気のことです。 この空気は見えませんから、よい空気も悪い空気もあるわけです。 そしてその空気が、家に及ぼす影響を考察するものです。 家の、いわ…

唯一の区別

多種類の占術をわける唯一の区別があります。 人のためになるものと、ならないものとです。 その区別さえ押さえておけば、ムダ金を使うこともありませんし、迷うこともありません。 さらに、人のためになる占術には特徴があります。 多くの邪魔モノが干渉し…

開運は楽か

自分が不幸になっているときに、それを排除して開運したいと思うのが常ですが、そこには問題があります。 そもそも、ご本人は無意識のうちに、そういう不幸を好んでいることも多いのです。 ですから自分の意に反して開運するということになり、開運自体が難…

恋愛と星

恋愛を語るのは難しいです。 感情は個人のものであり、他からなんだかんだ言えないからです。 ですから、どこに人間の感情が芽生えるのかわかりません。 ただ、ありがたいことに、私たちは誕生日の星を見れば、だいたいどういった部分に惹かれるのか、嫌悪を…

得意、不得意

ほぼ干支九星だけに特化してやって参りましたので、ほとんど他の占術を知りません。 ですから、どれがよくて、どれが悪いかもわからないのです。 が、他の占術の本を読みますと、それぞれに得意な分野があるのがわかります。 逆に不得意な分野があるのもわか…

性格と個性

私たちが扱っている運命は、多くの部分がその人の性格が形成しています。 人生の選択は、ほぼその人の性格が元であり、その性格を通して経験した体験が元だからです。 そういう意味において、人生を一変させるような出来事に出会った人は幸福です。 それに対…

直観を補う

鑑定をさせていただいているときに、多くの人が直観が必要だといいます。 この件については、まさしく同感です。 ですが、本当にパッと来る直観などは、いつも出るわけではありません。 そのために、何とかして理論で補おうとするわけです。 直観的なものが…

動かないことも必要

方位を取る場合に、十分な時間を取って行うことも大切です。 忙しく働く中で、やって時間を見つけて方位を取るというのも悪くはないのでしょうが、そういう人はまた別の方策も必要と考えます。 よく人の太極ということが言われますが、太極がなくてはどちら…