干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

方位は恐ろしい

 私たちのルールの中に、吉凶は動より生じるという大切なものがあります。
 ですから、動くこと、すなわち方位を特に重要視するわけです。
 でその方位の吉凶を調べる根拠として、『郭氏元経』を主に使用するわけです。
 ですが、元経が万能ではありません。
 これは先生が、他の資料も使われていたことからもわかります。
 ですから私たちの態度として、元経に書いてある凶方位は必ず避けましょう、としますが、吉方位に関しては、最後まで疑います。
 すなわち、元経に書いてあるのは必要条件であっても、十分条件とは考えないのです。
 というのは、私たちが知らない凶方位がまだあるかもしれず、簡単には乗れません。
 例えば暗剣殺にしても、何種類か存在します。
 方位を使う場合には、綿密な計算が必要なのです。