干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

2021-05-01から1ヶ月間の記事一覧

世相と星

現在日本においては、三組に一組の夫婦が離婚しているそうです。 鑑定に来られた場合には、なるべく別れないように指導させていただきますが、最近では、ついこれは仕方ないという案件が増えています。 実際にテレビで離婚した人の顔を拝見しましても、明ら…

どうしても実例が必要

何かの説明をいたしますときに、こうですと、架空の話はできません。 必ずその話にあうような、実例が必要です。 そもそも、干支九星の場合には作り話はできないのです。 それに、例えば先祖の因縁を調べる、というような話をしますときに、架空の話を持って…

前知らせの形

私たちの仕事は、前もって何事かを知ることです。 そのために占いをするわけですが、その前もっての出方がいろいろあります。 日本において、一番わかりやすいのは、神仏のお使いでしょう。 神仏のお使いが出てきた場合には、文字通りその神仏の御意思として…

ジャングルに入ったか

いくつかの道具があって、少しだけ手順がわかって、その後は自分でやりなさいと言われたら、確かにジャングルに入ったような気になるでしょう。 この言葉は、命を研究されたある先人の言葉ですが、命を見ること一つをとっても、圧倒的な実例が押し寄せますの…

理論通りにはいかない

鑑定をしているときは言うまでもなく、方位をとる場合、理解できない部分がたくさんあります。 『郭氏元経』という教科書があるではないか、という意見は絶対ではありません。 そもそも元経は、無理をして9×9=81章にしてありますし、時代も違います。 …

雲の上の月食

今日は満月であり、月食でした。 残念ながら、居住地からは見ることができませんでした。 小学生のとき、東の山から昇った満月が、数時間後に南の空で月食を起こして非常に驚いたのを覚えています。 月は太陽と違って、形を変えますので、また直視できますの…

関係は五つのみ

中国の思想の基礎の一つが、五行思想です。 ですから、関係を考える場合には、自分を含めて六項を考えます。 自分を置いておいて、自分が生じるもの、自分を生じるもの、自分が剋すもの、自分を剋すもの、それに自分と同類のものです。 自分と同類のものの場…

またしても三合の日

明日は、今月で三合で訪れる最後の日です。 これを利用しないことはありません。 仏教でよく言われるのが、正五九のお参りです。 正五九を使いなさいという話を、理解しやすいように、正五九のお参りと言い始めました。 要するに、正五九月の三回、信仰して…

注意しておくべき時期

今月の26日には、月食があるそうです。 ということは、太陽、地球、月が一直線に並びます。 そうしますと、地球が引力によって、変動を起こしやすくなります。 大概の場合には、地面が揺れる、地震という形で出ることが多いようです。 その一日だけではな…

基礎の上に階段を

鑑定盤を作って、基本的なことを学びます。 実占をして、その正確さを確かめます。 その次には、その鑑定盤で足りない部分を自分で考えます。 そしてその不足分を、どうにかして補えないかを考えます。 補えないと思われたならば、しばらくそのままにしてお…

火星に到着したもの

過日、中国の火星探査機が火星に到着したというニュースがありました。 そのニュース自体とは関係ないことですが、気になったのはその探査機の名前です。 その名前が「祝融」だそうです。これは中国では火の神を意味します。 中国の月探査機は、確か「嫦娥」…

「的中した」とは

〇〇について、誰々の予測が当たったとか、予言していたとか、目にすることがあります。 それはどうでもいいことなのですが、では的中とは何でしょう。 その人が公表したことが実際にそうなった、というのを的中というのはいいでしょう。 しかしその人の話は…

吉凶方位は固定されず

私たちの頭の中には、八方位があります。 その八方位自体は固定されていますが、吉星なり凶星は移動します。 私たちが動かない場合でも、時間が来ると勝手に変わってしまいます。 ちょうど駅の掲示板が時間によって、内容を変えるようなものです。 そういう…

干支九星は習うより慣れろ

干支九星を世間に広められた望月先生の本には、鑑定の実例が多いです。 それはどうしてか、考えてみました。 干支九星というのは、盤の作成方法を理解するというのは、そう難しいわけではありません。 そうではなくて、実際にお客さんを目の前にしたとき、ど…

昔の説明は通じない

昔の常識が、今は通用しないことが多いです。 常識というと語弊があります。昔よく知られていたということです。 私たちのしていることは、昔から伝わっていることが多く、いまあるもので説明できなものもあります。 それで、時代劇のお話をいたしました。当…

行かないとわからない

鑑定盤を立てて、どうもおかしいというのが出た場合、その正体を確実に断定できるのは難しいものです。 どこが悪いのか、実際に行ってみないとわかりません。 そうすると何が見えてくるか。 お客さんが見落としていたことが、見えてきます。 あまりにも当た…

宿命論ではない

あまり好きでははないですが、芸能人をよくサンプルで出させてもらいます。 やはり、過去は当てやすいです。未来はなかなか難しいです。 しかしながら、本当に誕生日が正しいかから話が始まります。 そして、注意深く探って参ります。 可能性として、この時…

方位とりで忘れているもの

私たちは、方位をとりますが、何のために、方位をとるのでしょうか。 悪いことが起こらないように、いいことが起こるようにでしょうか。 では悪いこととか、いいこととかは何をもって決定するのですか。 それは健康であったり、金銭の面であったりします。 …

三合の日

今日は、三合の日です。 特に金局ですので、金に関することによいとされます。 とはいえ、われわれ易の世界では、金は恐れの対象ともされます。 たとえば、丑寅の金神様というのは、金の神として表示されます。 恐れの対象というのは、逆にいえば、福にもな…

覚えている内容

お客さんにお話しする内容は、相当気を使って話しております。 相手様が傷つけないように、絶望しないようにです。 お客さんによっては、相当言葉を自分に都合のいいように変えて覚えている方もいます。 微妙なニュアンスを理解できず、鑑定者が悪者になった…

干支九星と姓名判断

干支九星は、基本的に生年月日と鑑定の日に依存します。 とはいえ、それだけですべてが解決できるものでもありません。 たとえば、名前しかわからない人の場合、鑑定盤があるにせよ、名前で判断するしかありません。 その名前については、多くの方々が研究さ…

離婚の多い世相と星

現在、三組に一組の夫婦が離婚しているそうです。 基本的には、沙門堂では別れないように指導させていただきますが、これは仕方ないという案件も増えています。 テレビで離婚したとインタビューを受けている女性の顔を見ましても、明らかにそういう相をもっ…

先祖の余徳の量

知人で、理屈は上手でも実行の乏しい人がいます。 この手の人は、ある意味、周りを振り回してしまう傾向にあります。 その理屈を武器にすれば、回りの尊敬を集めると思われますが、そうではありません。 かといって、嫌われてはいません。 どうしてかを探っ…

先天と後天

先天と後天のことは、表面的な理解は容易ですが、なかなか応用は難しです。 そもそも先天と後天が、同じ盤に存在しています。 もちろん先天は動きませんので、中心は記述されていません。 それに後天を乗せていくわけですが、どのように実際には使うのか。 …

日本化の足跡

干支九星にしろ、多くの東洋の占いは、中国からはいって参りました。 もちろん言語が違いますので、最初は翻訳から入らなくてはいけません。 その次には、それを日本化しないといけません。 文化や風習、気候、すべての点において相違しているからです。 そ…

三合月になり

今年は丑月で、今月は巳月です。 十二支的には、三合金局の二つになります。 三合というのは、鼎の三本足のように、非常に安定して吉をもたらすものです。 この時期に、よき方位をとることは吉事象として出るといわれています。 もちろん、命によっては、取…

6白はタタキ

九星の事象は大切ですが、それは年運や月運などを見るときに役立つからです。 自分の星が乾に回りますと、過去の方災や悪い事象が出て参ります。 6白と同会などになる場合にも、同様です。 今まで悪い方位を使ったことがない人はおそらくいませんので、多く…

使えなくては意味がない

干支九星に関しては、随分と研究と実証が進んできています。 しかし干支九星の使い方について、知識で知っているのと、実際に行うのでは全く違います。 多くの人が、知識を得ただけで満足して、実証いたしません。 本当に開運したいのかどうか、疑問に思うこ…

数字を取り出す

この世の中には、数字がたくさんあふれています。 この数字をとらえて、易を立てることもできます。 数字でなくても、もちろんよろしいでしょう。 ご自分で勉強して、易を取り出す方法を会得されたならば、それでいいでしょう。 しかし数字というのは、わか…

九星と十二支は肉と骨の関係

干支九星は、九星だけでなく十二支が入ります。 この九星と十二支の関係は、人間でいえば、肉と骨のようなものです。 人体の肉などがなければ、人間の行動そのものができません。 同時に、骨がなければ、力の入れようがありません。 どちらが欠けても、人間…