干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

先天と後天

 ものを見る場合に、多角的にみる必要があるのは当然として、では干支九星の場合はどう見るべきなのでしょうか。
 それを解明する一つのヒントが先天と後天にあります。
 先天と後天、すなわち体と用です。本体と働きです。
 有名な話ですが、例えば夜です。
 夜というのは陰だけですので、陰爻だけの2黒が相当します。
 しかし夜は暗いし、物を隠しますので、暗い意味のある1白が相当します。
 すなわち夜といっても、本体は2黒であり、働きは1白です。
 同じように、すべての事柄について同様に考えられるはずですので、事象がたくさん考えられます。
 これが干支九星の考える多角的な見方の一つです。