干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

十二支を入れる鑑定

 九星と十二支との関係は、うまく説明できません。
 説明をしなくては、もしかして奥まで入れないのかもしれません。
 が、実際の鑑定においては、両者とも利用できます。
 昔の九星だけでの鑑定を見ますと、九星だけの相生相剋を見て判断していたようですし、暗剣殺は見ていたようです。
 ところが破れについては、十二支を入れない限りはわかりません。
 純粋に九星だけの鑑定なら構いませんが、実際のところ、十二支による破れを見た方が、うまく鑑定できるようです。
 ですから本来、この十二支を入れての鑑定を中心にすべきだと思います。
 各宮に十二支を回座させるのは別問題です。
 こちらは更に複雑になりますので、鑑定の幅は大きく広がります。
 鑑定盤の、内面に切り込んでいくようなイメージです。

日本のことを考え

 日本のGNPが世界四位に下がったという記事がありました。
 その原因もその意義もよくわかりませんが、日本がよくなってくれることを望むのは自然の心情です。
 その点でも、方位術がもっと一般的になってもらいたいと思います。
 星座はよくテレビなどでやっていますが、九星は少ないように思います。
 そして多くの人が方位を取ることによって、一人一人がよくなるでしょう。
 そうすれば、徐々に日本がよくなるものと信じます。
 そのためには影響力のある方が、九星や方位術の世界で出てきていただくこと、方位術に言及していただくことが必要です。
 園田先生たちの影響で、一時期は方位が流行っておりましたし、今でも方位を気にされる方が少なくありません。
 方位術の今一度の復活を望みます。

変わる本の価値

 私たちは、先生たちから教えていただくこともありますが、書籍から学ぶことも多いです。
 ですから、何よりも本を大切にします。
 紙が貴重であった時代にはなおさらで、その大切にする書籍に祈りを込めた人たちもおられました。
 本を持つ人が幸運になるようにという、願いを込めたということです。
 あるいは、様々な危険な内容を出す場合には、災いにならないように除けをしたということも考えられます。
 先生の本もたくさんありますが、現在では絶版になっている本もあります。
 そういう本を拝見いたしますと、一生懸命に作られたことを知ることができます。
 しかしこのネットの時代に、一体どのようにして昔の人の気持ちを受け継ぐのか。
 あるいは、別方向に向かうのか、まだ先が見えていません。

干支九星術の試験

 易関係の先生が、教室で試験をされているというお話をお聞きしました。
 望月先生の術のすべてを知るはずもなく、あくまで月恩会として干支九星の試験はどうなるか考えてみました(今日時点で)。
    〇二合目まで
 ・お客さんの話を盤に落とし込んで、事象を取ることができる
 ・九星別の吉方位の取り方がわかる
 ・男女の相性の見方がかわる
   ・各自の簡単な因縁がわかる
 〇四合目まで
 ・毎月の福星用法(花買い法)の出し方がわかる
 ・干支を使った方位取りがわかる
 ・流年法の計算方法がわかる
 ・大体の家相による因縁がわかる
 ・災い切りの考えがわかる
 〇八合目まで
 ・各自の年運や月運を調べられる
 ・各自の吉方位用法がわかる
 ・各家相の問題点がわかる
 ・災いがどこから来ているのかわかる
 ・失せ物が出るか出ないかどこにあるかわかる
 ・吉方位を取れない人を開運させられる
 ・問題が解決できるかどうか、あるならその方法がわかる
 〇頂上
 ・日本の国運がわかる(災いを含む)
 ・世間のニュースの成り行きがわかる
 ・各自の先祖からの影響がわかる
 ・土地因縁がわかる
 ・各自の宿業がわかる
 自分でも八合目までなら8~9割の自信はありますが、山頂まの自信は3~5割程度です。
 また霊関係は省略してありますから、それは別となります。
 *実際に試験はしません

時間がかかる勉強

 最近の人は、と言い出したら年をとった証拠なのでしょうが、最近の人はなかなか待てません。
 その最たる原因が、性能が向上したスマホなどのツールによって、私たちの生活の速度が変わったからだと思います。
 押してすぐに答えが出てこないと、いらいらしてしまう程です。
 私たちの易関係の勉強も同様で、どうすれば答えがでるのか、すぐに結果を求めようとします。
 ところが私たちの頭脳はゆっくり学ぶようにできているので、これは無理な相談です。
 干支九星だけに限っていえば、単純に考えても天干と十二支と九星の三種類あるわけで、通常の三倍かかりますし、構造的な理解も必要です。
 さらに人間への洞察や、多くの事例の積み重ね、自分の心のコントロールなどやることは山ほどあります。
 時間がかからないわけないのです。

聖人の日

 2月14日は、ヴァレンタインというのが正しいかどうか不明ですが、聖人の命日だそうです。
 それで、これもなぜか知りませんが、チョコが動く日になりました。
 続けて2月15日は、釈迦が入滅された日とされています。
 これも諸説あって確定しておりませんが、かつまたインドの当時の暦とは違うでしょうが、この日とされる地区が多いです。
 キリスト系は知りませんが、仏教などに関する聖人などの命日が誕生日になっている人は、その聖人と縁があるものと考えます。
 広い期間でいえば、生年による守り本尊などもありますが、細かくは月と日まで狭めて考えられます。
 また、聖人でなくても、先祖様の命日に誕生した人は、その先祖と縁が深いと考えます。

気学は劣っているのか

 干支九星と言っていますので、気学という名前は使用しておりませんが、九星の部分は気学と重なります。
 しかししばしば、気学には問題があると指摘されています。
 気学で使うといい時はいいのだが、よくない時は全くひどい結果になるという報告が来ています。
 ですから、気学以外の方位を取る方法やら、何やらが盛んになるのでしょう。
 では本当に気学は劣っているのでしょうか。
 時間があるときに、他の占術やら方位術やらの本を勉読んで、気学では同じような答えが出ないのかを考えることがあります。
 手前みそになってしまいますが、どうも気学に干支を入れると、相当、他の複雑な占術に迫るようです。
 しかも干支の入った気学は、それほど複雑ではありません。
 ということで、干支九星を改めて評価するだけでなく、気学でも干支さえ入れればより強固なものになると感じました。