干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

本には書かない

 本を見て干支九星の勉強をされる方もおられます。
 そういう人には、特に注意していただきたいことがあります。
 というのは、本にはなかなか本当のことが書けないということです。
 基本書は別です。基本書が間違うということは、そう多くありません。
 そうではなくて、実践などの本については、注意が必要です。
 いや、嘘が書いてあるというのはありません。
 実際に鑑定していることとは、少しずれたことが書かれていることがあります。
 すなわち、実際に実占をしていることは、書かれないことが多いのです。
 私たちはつい、活字になったり、ネット上で出ていると正しいことが書かれていると錯覚しがちです。
 しかし、そんなことはないことも多いのです。

地球の裏の日食

 今日、日食があったそうです。
 日本から見ると、地球の裏側の南米だそうです。
 日本時間で午前1時過ぎだとかだそうでした。
 日食というのは、古事記を出すまでもなく、よくない面が強調されます。
 では実際に、この日食が、われわれの世界にどのように影響するのか。
 何かこの日食のあった地区に、問題が起こるかもしれません。
 というように判断することがあります。
 月食というのはあまり言えませんが、日食についてはこのように言われます。
 流星でもそうです。
 流れ星のある日というのは、あまり好ましいものではないようです。

先祖の因縁をもって生まれる

 人生いろいろ、といいますが、誕生の星も平等ではないようです。
 生まれた段階で、ある程度決まっている道を歩んでいるのだと思います。
 多くの人は、その中で努力して、自分のよりよい人生を見つけるのでしょうが、そうではない人もいます。
 それは先祖様の因縁をもって生まれたとしかいえない人です。
 そういう人は、不思議なことに、若くしてお亡くなりになる場合が多いようです。
 病気もありますが、暴力もあります。
 干支九星を見ておりますと、様々なものが見えてきます。

実例より学ぶ

 望月先生が他界されて、もう勉強会は受けられません。
 様々な干支九星の見方を、教えてもらいたくても無理なわけです。
 ですから、見方は、自分で探さなくてはなりません。
 実際にどう見たらいいのか。そしてその答えは正しいのか。
 その方法を実際の中から導き、それで答えから当否を判断します。
 そういう意味で、鑑定盤は捨てられません。
 鑑定盤は宝である、と言われていました。
 今できても、昔できなかった鑑定があるでしょうから、もう一度見直しもできることになります。

男女の手足の宮

 人間の体を事象で取ることがあります。
 人間の中を見れば、肝臓は3碧とか、膀胱は1白とかです。
 しかし、人間を外から見た場合は別の見方になります。
 よく言われているのは、水死人の浮いている姿です。
 男性は下を向いて浮きますが、女性は上を向いて浮きます。
 としますと、左右が逆になります。
 ですから、男性は右手ならば、坤宮になり、女性ならば、巽宮となります。
 そういうヒントがありますので、私たちは、鑑定盤で使用できることになります。
 ご自分が怪我をしたりした場合には、この点から見ると、前知らせを知ることができます。

言葉で伝えるもの

 私たちは、人様のお話をお聞きして、それにお答えする仕事です。
 外国の人の鑑定は、日本語ができる人はありますが、日本語のできない人は経験がありません。
 ですから、基本的には、日本語でお聞きして日本語でお答えします。
 では日本語でお伝えすることは何か。
 その人の未来をお伝えするのではないのです。
 それでは予言者になってしまいます。それは神に関する宗教にかかわる仕事です。
 そうではなくて、希望を伝えるのです。
 その人が明るくなって、前向きに生きていけるように言葉でお伝えするのです。
 その点は、何があっても間違ってはいけません。

雰囲気やお顔

 どなたかがおっしゃっていおりましたが、過去に同じような雰囲気かお顔を持った方の記憶がある場合、鑑定は楽です。
 不思議なことに、その同じような方と問題が共通したり、解決方法が共通したりする場合があるからです。
 もちろん鑑定盤は押さえますが、視点が定めやすいです。
 同じような星かどうかも見ますが、それとは別の次元での話です。
 今はマスクしておられますので、なかなか全体を見ることはありませんが、そこから見えるもので判断します。
 どうしてそうなのか、単に人相の問題としていいのか、それとも別の要素があるのか、不思議なことです。