干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

運を呼ぶ本

 家や部屋に特別なものを置いて、開運しようという発想があります。
 美術品とかが多いようです。
 ところが、私たちが勉強するときに使う本にも、特別な効能をもたせているものがあります。
 すなわち、部屋に置いておくだけで運を呼び込むという本です。
 そういう本が、昔といっても明治から昭和にかけて多くつくられました。
 また、一時期台湾にもそういう本がありました。
 なぜ置くだけで運を呼びこむのか、それは内容だけでなく、外装にも理由があるようです。

まだまだ足りない

 この世界で、ある程度深めて来られたという自信がないではないですが、突然驚くようなこともあります。
 大体占いは、計算の仕方や、暦の使い方、見るポイントなどはそう大差なくて、ほぼ同じような結論になるものです。
 しかし時々、そんなものを吹き飛ばしてしまって、打ちのめされることもあります。
 それを受け入れ、実証して、自分のものとして活用できれば、救済の手段となるかもしれません。
 勉強という意味でいえば、まだまだ足りません。

毎日太陽が昇る

 昔から日盤の九星はありましたが、確定的になったのは、戦後からです。
 ですからそれまでの方鑑と、それ以降は別であるべきです。
 しかしなかなか発想というのは変えられないもので、年月と日や事の盤は別に考えられています。
 季節感は日本人は敏感ですが、世界中の誰でも実感するのは、昼と夜です。
 毎日太陽が昇ることによって、新しい日が生まれます。
 おそらく睡眠とも関連しているのでしょうが、朝というのは大切な時期であり、それはこの世界にも言えることです。

自分に厳しく

 易を含む占いは、人様を救う大切な道具です。
 長く勉強したからかわる、というものではありません。
 短くても、どれだけ内容、考え方を理解したかということが問題の第一です。
 そのの経験をしたことは、何物にも代えがたい人材です。
 そのときには、自分に厳しく判断していただきたいものです。
 何が不足しているかを厳しく見つめ、そして知識で人を救うのではなく、別の要素があることを強く思うべきです。
 それが本当の一歩の出だしです。

空はどこから

 私たちは地面に足をついて生活しています。
 余程の事がない限り、上空に飛びあがって生活はしていません。
 干支九星的には、天干と地支といいますが、天干は見えない五行であり、地支は物質化した五行と教えていただいています。
 ということは、必ずしも干支が天と地を示しているのではないでしょう。
 地面の上ですと、木が火を生じるという実感がありますが、空気の少ない上空ではありえません。
 とすると、木火土金水という順番は上空では不可能になります。

学校に行けない

 人様のお話をお聞きしておりますと、親子関係に深い問題を抱えている人が多いのがわかります。
 ひどくなって参りますと、なぜか学校に行けなくなります。
 学校の友人や先生がいやだからでなく、家の中にいる親が原因で家から出られなくなるのです。
 現代の親子関係は、非常にナイーブな問題として表目化してきています。
 ちなみに、学校に行けない一番の理由というのは、漠然とした不安感なのだそうです。
 この分野でも、私たちの役立つことがあるように思えます。

原書を確認

 世の中には、様々なおまじないの本があふれています。
 子供だましのものから、あれっと関心を誘うようなものまであります。
 そういう本があることは知っていましたが、複数の知人が、こういうおまじないをするとお金が増える、と話していたのを思い出しました。
 どうもテレビか何かでやっていたらしいですが、信じられない情報です。
 そこでその手の本を調べましたら、ちゃんと急所が書いてあります。
 うかつに人の話を信じたり、また聞きを信じますと、逆効果になりますのでご注意です。