干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

師のこと

 他界されて数年になる師、望月先生のことは、先生を存じ上げる方々の間では語り草となっております。
 易者として一流だったというだけでなく、その言動、教え、慈悲心、そのすべてにおいて巨大だったからです。

 私たちは、その一部に触れて、ああいうこともあった、こういうこともあった、と話し合って、再度師の巨大さを確認し合っているのです。

 師がどんな方であったかを述べることはできません。
 ある方にとってはごつごつした柱のようなものであり、またある方にとっては細長いひものようなものであります。
 すなわち、巨大な像の、自分の触れる目の前の部分のみでもって、話しているに過ぎず、その全体を述べることはできないのです。