干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

易を使用する理由

 干支九星を看板にするならば、それだけで鑑定すべきだという考えもあるでしょう。
 確かに、易を使用したのと同じように、ある面においては、易では出せない裏面も知ることができます。
 だからこそ、干支九星をうたっているのです。
 ではなぜ易を使用するのか。
 それは鑑定の精度を上げるためです。
 干支九星でもわかるのですが、念のために調べるということをします。
 そういう気持ちがなくては、鑑定などできません。
 あと、何かを選び出すという点では、干支九星は非常に不得手だからでもあります。

繰り返して読む

 この世界におりますと、本が増えて参ります。
 これは後で読もうという本も、まだたくさんあります。
 と思えば、以前読んで忘れてしまっていることもたくさんあります。
 同じ本を三回も買ったこともあります。
 ですが、大切な本は繰り返して読む必要があります。
 最初でわからなかったことが、次の時にわかったり、また次のときにわかったりします。
 わからない所だけ取り出して、ずっと考察するということがないわけではありませんが、全体的に通した方が、全体の中のどこかわかっていいことが多いです。

異常なる意識

 鑑定をさせていただく中で、様々な話が出ます。
 その中でも、見えない世界の話をするときには、通常ではない意識を使いますので、異常に疲れます。
 これはどうしようもありません。
 見えていることでさえ、うまく説明できないこともありますのに、まして見えないことをよくわかるようにご説明するのは大変です。
 その中から、真理とか真実が見いだせて、開運していただけるのが一番のことです。
 開運のために必要であれば、ある程度難しいことも当然話させていただきます。

日にちを考える

 鑑定盤では年月日時を使用しますが、その一番の急所は日盤です。
 ではどうして日盤が大切なのか。
 毎日私たちは、もちろん例外もありますが、暗くなって寝て、太陽によって明るくなってきて起きるわけです。
 体もそのリズムになっています。
 この太陽の恵みなくして、一日が始まりません。
 また昼夜という陰陽を考えましても、太陽があるからこそ考えられることです。
 年や月のリズムはもっと大きい動きであり、影響は日盤ほどではありません。
 そう考えると日盤の大切さが理解できます。

名前と事件性

 世間で起こっているイヤな事件は、見たくないものです。
 ですが私たちは、それを研究の材料とすることがあります。
 個人情報がうるさくなってきて、マスコミの発表でわかるのは年齢と名前です。
 年齢がわかれば九星がわかります。
 名前はそのものがわかります。
 名前も個人の運気を知るということが多いですが、他人との関係で知る方法もあります。
 そうして実際に見て参りますと、事件が起こるべくして起こったということが理解できます。
 名前が直接の原因ではないかもしれませんが、その運命を表示するのは間違いないです。

視点を作る

 何事も最初に学ぶ場合には、わからないことだらけです。
 そのために、先生について、どこをどう考えたり、判断したりすればいいか、学ぶということになります。
 その結果、どこを急所にすればいいか、視点ができるわけです。
 では独自の視点はないのか、というならば、当然あるわけですが、最初はまず学ぶ、すなわちまねをして、理解していきます。
 その過程を飛ばしてしまいますと、遠回りになります。
 あるいは途中で脱落してしまいます。
 おそらくこれは、どんな道でも同じことでしょう。

星と行動

 皆さまの星を拝見しておりますと、いろいろと思うことがあります。
 様々な行動を人はするものですが、その行動が悪い結果を生むことがあります。
 あるいは、その結果が、その人に跳ね返ってご自分が悪くなることもあります。
 そうすると、そういう結果を生んでしまったその人の行動が悪いのはわかりますが、その原因が、その人の星にあるということもあります。
 というより、そういう星だからこそその行動を起こしたともいえます。
 星と結果というのは、相当深く結びついています。