干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

都会における開運

 都会に住んでいる人は、スーパーや、店がたくさんありますから、方位を取って買い物するのは便利でしょう。
 しかし、田舎はそうはいきません。
 その店のある方位に、いい星が回ってくるのを待つしかないのです。
 他方田舎では、方位をとるときに、自然のものに触れることができます。
 木にしても、土にしても、あるものそのものに触れられます。
 その点、都会においては自然と触れることができない分だけ、開運の方法も限定されるでしょう。
 また、自然に触れることが少ないと、本当に自然のものかどうかも、感覚として理解できにくいでしょう。
 それぞれ一長一短がありますね。

傾斜法のすごさ

 通称気学では、傾斜法という方法を利用して、性質などを指導いたします。
 月命の中に、年命を探して、どの宮に入っているかを調べるものです。
 たったこれだけのことですが、素晴らしい技術です。
 その人の行動の傾向を的確に示しています。
 これは、気学が始まってしばらくしてから公表されましたので、相当の年月が経過しております。
 そのために、多くの人の思考と経験を通り抜けておりますので、それなりの蓄積ができています。
 先人の本を読むと、すごく苦労をして積み上げてきた跡を見ることができます。
 これから先は、先人の到達したその後から積み重ねていけることに感謝です。

伝えられないもの

 人間のコミュニケーションの手段は、主として言葉です。
 この言葉を使って、すべてを伝えられるかどうかは疑問です。 
 英語のわからない人に、英語で話しても伝わらないのと同じです。
 いくら必死になって、伝えようとしても伝わらないことがあります。
 伝えられないことを伝えられない場合、どうするか。
 何度も繰り返して説明することもあり、しかしだめな時にはあきらめて沈黙するしかありません。
 易関係は、秘伝が多いから伝えるのが難しいといいますが、それだけではなくて、別の要素もあるように思います。 

方位をとるとは何か

 運を上げるために、方位をとるということをいたします。
 方位をとるのであれば、てきめんなのが転居でしょう。
 文字通りに、特定の方位に動いてくことです。
 そういう引っ越しができなくても、方位をとるのに旅行というのもあります。
 これには、なるべく遠い方がいいとか、期間が長い方がいいとか、そうではないとか諸説あります。
 ですが、取るという言葉からわかるように、特定の方位から何物かが来ることも、方位をとるということになります。
 来るというのと、取ってくるというのと、いろいろな方法があります。
 すべて方位をとるです。

最低限必要な心

 小学生から中学生、高校生と、勉強は難しくなっていきます。
 小学生に高校生の勉強の話をしてもだめです。
 干支九星も同じなのですが、干支九星の勉強には、更に精神という条件も入って参ります。
 嘘をいってもいいからだましてやろうとか、わからないのに、知っているふりをしようとかいう心は、障害になって極められません。
 勉強を進めるのに精神をリフレッシュする必要もありますが、精神だけですと宗教になってしまいます。
 その両方を身に着けなくてはならず、落とし穴はたくさんあります。
 ですから、脱落される人も多いのでしょう。
 ただ、これが人のためになるという気持ちは、挫折回避の重要な要素になると思います。

日盤まで広げて

 通称気学の盤ですと、ほぼ年盤と月盤だけの使用です。
 ですから、複雑でありそうで、そこまで複雑ではありませんでした。
 しかし干支九星では、日時盤も大切にします。
 そうすると、通称気学の先人たちが培ってきた技というか発想を、日盤まで広げる必要が出てきます。
 どの程度、活用できるかは考察の余地がありますが、理屈では十分に可能なはずです。
 その時に気になるのが、どうしてそのように気学の人が考えたかです。
 その発想の基礎を見失うと、正しい答えにはいかないように思います。

資料を見て思うこと

 新しい知見が正しいかどうかを確認するために、古い鑑定資料を見直します。
 そうすると、改めて、自分の因縁を見ます。
 お客様は、自分とは関係ないのですが、不思議に同じような方がおいでです。
 それは自分の星と同じというのではなくて、お客さんの星が似ているということです。
 自分に合うとか、合わないとかではなくて、特徴が顕著です。
 そういう方々のお話に耳を傾けて、そして自分の弱い部分か、解消しなくてはならない部分を見させられているのかもしれません。
 そしてその傾向は、時間とともに変わってくるようにも見えます。