干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

スタートする

 数字はとりあえず1から始まりますし、五十音はアから始まります。
 そして十二支は子から始まります。
 子からスタートして、丑、寅、卯・・と続いて参ります。
 今日は子年子月の子の日でした。
 これだけ並ぶのですから、何かが始まる、何かを始める日です。
 子の日は今月に、何回かあると暦にありまして、どれを選ぶのはご自由です。
 けじめではありませんが、何かをしようという気持ちを持つと、本当に改まった気がするものです。
 よき世界のスタートになることを願います。

運を妨げるもの

 自分の顔は、鏡などを使わないと見えません。
 同じように、自分に問題が生じたとき、何が原因かわからない人が多いのです。
 そして人は苦しみます。
 そんなときに、これが問題であるという指摘を的確にしてもらえる人と出会えるのはラッキーです。
 そういう人に出会えずに、さらに深みにはまっていく人もいます。
 というのは、根本原因を指摘されれば、その対処法が考えられるからです。
 あやまった方法を行って、更に状況を混乱させてしまう人もいます。
 それも運であるといえば運なのですが、そういう状況を、ただ黙って見ている人というのはいるものです。 
 機が熟さない限り、そういう人には何を言っても無駄だからです。

木星と土星

 木星土星が大接近だそうです。では一体、占星術的には何が起こるのか。
 この二つの惑星だけで、世情を見ることは危険ですが、以前これほど大接近したのは、日本では徳川家光が将軍になったころだそうです。
 そもそも西洋と東洋の思想は違いますので、どうこう比較することはできません。
 また、西洋の方は専門ではないので、何を意味するのかは、よく知りません。
 ただ今日は、日本の大地の上に立って、夕焼けから暗闇に変わる西の空を見つめ、何と美しいのか、何と「純粋」なのかと思いました。
 手に届かない想像の世界ですが、もしかして将来は、人間が近づくこともあるかもしれません。

この時期の生き方が決める

 コロナの影響で、社会が一変しました。
 家にいることも多くなり、自分の心を反省する時間も持てるようになりました。
 そして今、まさに世界は陰の極を迎えようとしています。
 この時期に、どのように生活をし、どのように修行するか。
 春に近づく今こそ、そこが勝負になるように感じます。
 方位をとるのも大切ですが、内面に向かうのも大切な開運法です。
 心がしっかりしていませんと、福もすぐに落ちてしまいます。
 外に開運法を求めていると思いつつ、実は内面を深めてもいるのです。

占いをして罪を作る

 干支九星を含め、占いをするのは、根本は人助けをするためです。
 そのためには、基本を押さえた上で、向上心をもって勉強しなくてはなりません。
 ところが、基本さえ学ばずにお客をとって、話術だか何だかで評判がいい占い師さんがいるのだそうです。
 それは非常に恐ろしいことです。
 占いというのは、どんなものであれ刃物のようなものです。
 そのメスでもって、お客さんの患部を切り取ることもできます。
 しかしその使い方が不十分ならば、相手を傷つけるだけでなく、自分も傷つけます。
 占いをして、ますます罪を作ることになります。
 そういう考え方の人は、そもそも「罪」などという概念は最初からないのでしょう。
 常に、罪を作っていないかという自省に、心を砕いています。

日運を見る方法

 今日は2黒の未の日です。
 そうしますと、今日は一日2黒が王様になります。
 みなこの話をしますし、何となく2黒が気になります。
 それはそうですが、もう一つというか、更に必要なのは月盤との関係です。
 今月は月盤が子の7赤です。
 そうしますと、

     624    168

     57    24

     138    573

 となりまして、9が向かい合います。ですからこの9紫が答えを出します。
 文書のこと、法律のこと、公共のこと、そして9紫生まれの人、すべてが事象を出します。
 しかし月盤で暗剣になりますので、事象としてはマイナスを多く見ます。

占い好きが少ない

 最近、といっていいのかどうかわかりませんが、占い好きの人が少ないです。
 毎日の星占いとか、運勢とか、そういう見てもらう、関心ある人は多いのかもしれません。
 しかし占い師で、占いの好きな人が少ないように感じます。
 占いが好きならば、とても言えないことというのはあります。
 あるいは占い好きの人は、多くは言いません。
 それよりも、占い自体が好きであって、そのためには何でもできるといいましょうか、没頭できる人が、占い好きな人なのでしょう。
 占いは、世間のことを相手にしつつ、意識は出世間にありますので、非常に精神力を使います。
 それを使うのがいやな人は、そもそも占い好きではないのです。