干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

占いをして罪を作る

 干支九星を含め、占いをするのは、根本は人助けをするためです。
 そのためには、基本を押さえた上で、向上心をもって勉強しなくてはなりません。
 ところが、基本さえ学ばずにお客をとって、話術だか何だかで評判がいい占い師さんがいるのだそうです。
 それは非常に恐ろしいことです。
 占いというのは、どんなものであれ刃物のようなものです。
 そのメスでもって、お客さんの患部を切り取ることもできます。
 しかしその使い方が不十分ならば、相手を傷つけるだけでなく、自分も傷つけます。
 占いをして、ますます罪を作ることになります。
 そういう考え方の人は、そもそも「罪」などという概念は最初からないのでしょう。
 常に、罪を作っていないかという自省に、心を砕いています。