干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

夫の運気を弱める人

 これは女性のみの話なのですが、男女の相性という問題だけではない重大な星を持つ人がいます。
 そもそも男女の相性というのは、間違いなくあります。そしてその計算もできます。
 それはそれで占いの分野ですので、別れるべきだとか、このままでいいとかいうお話はできます。
 しかし、先天的な星の中に、すなわち相手がどんな人が来たとしても、男の運気を弱めてしまうという女性がいます。
 そういう人は、心の修養とか、生き方とか、そちらから開運するしかありません。

検証してから公表

 望月先生は、先人がどこかに書いてあれば、いろいろな説をすぐに公表すると話されておりました。
 しかしほとんどの説が書いてないので、自分で10年は寝かせてから公表するのだというお話もされておりました。
 ですから私たちは、先生の本に書いてあることでしたら、すでに書いてあるものとして利用したり勉強できます。
 しかしそれを知らない方々にお話しする場合には、はやり、自分で検証してから公表したいと考えております。
 それが、先生への敬意を示すものであるし、先生の立場の一端を受け継ぐものだと信じます。

美人とは何か

 女性は美人になりたいといいます。
 しかしこの美の基準というのがあいまいです。
 美しいと感じるのは、各人で違うからです。
 あるいは時代によって、感じ方や思想が違うからです。
 では現在生活している人たちの多くが、美しいと感じる人を美人という、と定義する人もいます。
 多くの人が美しいと感じる人というのは、大概の場合には、因縁深い人が多いです。
 何故ならば、憧れと同時に、嫉妬の対象ともなるからです。
 そういう人は、難しい星の下で生まれてきている人が多いです。

再度、日盤へ注目

 干支九星の鑑定盤は、基本的に年盤、月盤、日盤、時盤を使います。
 そのうち、日盤が一番重要です。
 日盤のどこに本命の星があるかを探して、そこから同会の星を使って鑑定をしてまいります。
 ではなぜ日盤なのか。私たちの生活は、年単位、月単位もありますが、小学生が目標を立てるときに、一日の生活配分を考えることからわかるように、太陽の出入りを基準に生活するものです。
 この日盤は、鑑定だけで重要なのではなく、方位をとるときにも、鑑定盤と同じくらい重要な要素です。
 年月盤しか言わない流派もあるようですが、日盤が何より重要です。

流星などの現象

 私たちの使っている暦には、天体のことはあまり書いてありません。
 例えば、流星などいつ起きやすいか、はありません。
 そういう情報は、天文年鑑などにあるようです。
 そういう、天で起きることがらに関心を持つことも必要です。
 しかし暦には書いてない。
 そういった天体の現象がわからない、ということもあるでしょう。
 もちろん天体も大切ですが、それ以外にも大切なことがあるので、東洋の暦を使用するという考え方もあります。
 西洋の占星とは違う、根本的なことがらです。

人を見てから

 干支九星でお話させていただく場合に、そのお客さんが、何回目の方なのかを考えます。
 最初の方の場合はどうか、何回も来られている方はどうか、相手により話し方が変わります。
 それは、こちらの考えをどこまで理解していただいているかわからないからです。
 最初の方であっても、理解していただいていると判断した場合には、結構なことまでお話いたします。
 何度も来られていても、理解していただけない場合も当然あります。
 その時には、何度も同じお話をするしかありません。
 心の準備というよりも、条件の準備が整わないと、お話しても流されてしまうのです。

道徳、倫理、感情、など

 道徳というのはその時代で、そう多く変わることはないように思えます。
 それに対して倫理というのは、ずいぶん変わっているように見えます。
 昨今の著名人の不倫報道などは、時代の世相を反映してか、ずいぶん変わってきています。
 さらにその上、私たちの感情が入ってきます。
 社会的に認められても、感情で許せないというようなこともよくあり、裁判の判決などでよく聞くことがあります。
 さらに、宗教などの要素が入ってきますと、ますます複雑になってきます。
 それらを、ひとつひとつ紐解きながら、納得させ、問題を整理し、一番よい落としどころを探すこと、それも易者の仕事です。