干支九星がわからないという人がいます。
確かに気学のように、明快な原理のあるものではなく、複雑といえば複雑です。
その一部分だけ見ていると、一体何をやっているのかわからなくなってしまうのでしょう。
それは、現在干支九星でもって、何を解明しているのか、何をしようとしているのかを押さえることで解決できます。
このように言われるほど、干支九星というのは多岐の要素を持ち、かつ応用が利くものですす。
そういう意味では、習得に時間がかかるかもしれません。
ですから勉強をする人が減っているのでしょうが、このコロナを境に、本当のものを見極める人が増えてくる予感があります。
令和の時代は、何事も大きく二つに分かれる時代です。
最終的な福
方位をとったりするのは、福をとるためでしょう。
もちろんそれに異存はなく、多いに福をとっていただきたいものです。
ただそれは、その人の心持が変わらずに福をとろうとしているというのが、話の前提となっています。
お金が入った、病気がよくなるようになった、とかいいことと言えますが、最終的にはそれだけでは足りないと思うのです。
今までとは次元が変わる、すなわち発想から、生活態度から、志からすべてが変わるようになるべきだと思うのです。
一言でいうならば、心の質が変容することではなかと思います。
これが最高の福であると考えます。
知らずに方位をおかす
方位学を知っている人の数は、全人類の何万文の一かわからないですが、知らずに悪い方位をおかす人が多数おられます。
実はその逆もあって、知らずに吉方位に行く人もいます。
ですから最初にすべきは、自分が今までにどれだけの方位を使ったのかを調査します。
吉ならいいですが、悪い方位の場合には、どうしようもありません。
これが怖くて、すなわち凶方位を使ったということを易者に知られるのがこわくて、鑑定をためらう方もおられます。
もし凶方位を使ったならば、自覚をし、それから方策を考えるべきです。
逃げていては始まりません。
人生をたどりながら
今は本当に便利です。ネットに、著名人の誕生日だけでなく、何歳のときに何をしたかとか、細かく書いてあります。
昔は、自伝や伝記から見つけたものですが、一部必要な部分以外はネットで十分です。
ああ、この人はこういう人生であったのか、と思いながら研究をいたします。
通常、これは一人でする作業であり、よほど親しい人とでないと呼吸がうまくいきません。
すべてが書いてあるわけではありませんが、非常に参考になることが多いです。
星を重ねながら様々な人の人生を見ていくことは、易者にとっての悦びです。
下手なドラマを見るより、感動的な作業であり、ときに打ち震えます。
夢占い
夢でもって占いをするという方法が、古来より知られております。
現在でも、この夢はこの意味を表すという本が出ておりますし、そういう本の通りのこともあるとは思います。
しかし実際には、深層意識の顕れたものだけでなく、霊的なものも多いようです。
かつ霊の世界は善悪、また階層があるそうで、睡眠中においては善の影響も悪の影響もモロに受けますので、細心の注意が必要です。
ある霊地にお参りに行く前日に、先祖霊が夢に出てきて、明日は行くなというメッセージをしたそうですが、それは霊地に行って開運するのを邪魔をしたいナニモノかが、姿を変えて出てきたという有名な話があります。
ですから客観的に夢をとらえるには、夢を見た時間を覚えておくこと、それが不可ならば、思いついた時間で鑑定盤を立てることです。
そして悪の世界であったなら、勇気をもって、その世界との縁を切ることです。
なぜ干支九星を学ぶのか
なぜ干支九星を学ぶのでしょうか。
ある方は、専門の易者になりたいからというでしょうし、ある方は、自分で吉方位を知られるようになって使いたいからというでしょう。
この学を深めていきますと、今までの常識がガラガラと壊れるのを知ります。
この学問をしていきますと、人間と星との神秘に触れます。
人間の星と、非生命体の星との違いを知ります。
古来、この学問は帝王学といわれ、帝王が独占して使用してきたというのも理解できます。
そしてどなたか話されておりましたが、これは学問の中の最高のもの、学の帝王という称号も不可思議ではありません。
そして間違いなくこの学問の探求は、人間探求の一番太くそして一番近い道です。