干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

お宝は自ら

 うっかり者ゆえに、カバンに何を入れたか忘れることがよくあります。
 今日も、仕事に必要ないので私的なカバンをまとめて置いたのですが、皆が床に置いているのに、なぜか自分だけ棚の上に置きました。
 いつも本でいっぱい、どの程度までの重さか自分でわかっているつもりで、わざわざもちあげることもなかったのです。
 そしたら帰りの電車の中で気が付きました。お宝を入れておいたのでした。
 前後のことを思いかえすと、お宝が自ら床に置かれるのを拒否しているようにしか思えませんでした。
 結局お宝というのはそういうもので、自分がお金や、あるいはその他の方法で手に入れたと考えていたとしても、結局は自分で行先を決めており、お宝にこちらが選ばれているというものなのです。