干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

思想は変わる

 私たちは、あまりにも大雑把にとらえすぎています。
 たとえば、一人の人間の著作を読んだときに、この人の意見すべてそうだと信じてしまいます。
 自分の人生を考えていただいても、それはおかしなことです。
 人間というのは一生のうち、どれだけ思想が変わることか。
 それを思えば、一人の人に多数の意見があっても不思議ではありません。
 同様に、〇〇流が全く同じ形で伝承されているとしたら大間違いです。
 途中で途絶えていることだってあります。

この世界の勉強法

 この分野を勉強する場合、普通の勉強の仕方ではだめです。
 まず理解することから始めますが、本当に理解できていなければ覚えられません。
 わかりましたというのは、どんな時でも引き出しから出せる状態をいいますので、ただ単に理解できた、だけではだめです。
 そのためには、何度も繰り返す必要があります。
 さらに、実例を含めて自分で実証して正しいことを確認します。
 その上で、時間をかけて、脳に定着するように繰り返してしみこませます。

方位で忘れがちなこと

 私たちは方位を重要視します。
 時期と方位です。
 吉凶は、動くことによって生じるというのが基本ですので、当然の思想です。
 とはいえ、方位を取るのには、その根拠となるものが必要です。
 そう、どこから動くかということです。
 私たちはつい、東から西へ行くとか、南から北へ行くという表現をいたしますが、本当はそうではありません。
 今いる所から西とか北とかに行くのです。
 ですから本当は、中心から動くというのが正しいのです。

安心できない

 先生のお話は、ご本人の体験がほとんどですが、そこから何を得たのかとかを具体的にお示しいただいておりました。
 同じこと、たとえば家相にしても、ご自分が話されていない内容のことを日常的に、よくお話されておりました。
 ですから、一つの分野でこれはこういうことであろうと理解していても、それを壊されることが多くありました。
 無知だったのは恥ずかしいですが、それよりも先生の意識の深さにはいつも驚いておりました。

さらっと書いてある

 先生の本を読んでおりますと、いままで見たことないようなことが、時々さらっと書いてあります。
 一体何事かと頭をひねるのですが、そういう箇所は要注意です。
 全く新しい秘伝のようなものが、書いてあるのかもしれません。
 そいう箇所を見つけましたら、実証してみるべきで、うまくいくならばそれは大切に使うべきです。
 ただしその説が、本当にどう扱うべきなのか探ってられる場合もあります。
 そのためにこちらも勉強が必要です。

現代の事象ではない

 人間は表面だけを見ていては、本質がわかりません。
 一緒になって暮らしてみて、わかることも多いです。
 いやもしかして、晩年になってもわからないことがあるのかもしれません。
 だからこそ、結婚などの場合には、最初に同棲してみて相手を知ってから結婚するのがいい、という風潮なのだそうです。
 それが合理的のようにも思えますが、同棲した段階で結婚した事象は生じます。
 現代人と古代人の、考え方の相違がそのまま出るということでしょう。

細かな箇所

 易に神がおられて、それを易神と呼ぶのでしたら、易神は非常に微細であることがあります。
 一つのことを拝見しようとして、その最初の情報にどれだけのものが含まれているかを、易神はご存知のようです。
 といいますのは、最初のお話の中には、必要な分だけの情報があって、もし含まれていないものがあれば、それは必要のない情報であるということです。
 ですから、鑑定盤もそのままに示しています。
 もう少し実例を集めたいのですが、唖然としています。