干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

予想もしないこと

 運を取ろうとするときには、まずその月の様子を見ます。
 そのときに注意するのが、三合です。
 この三合がうまく使えますと、運が取れます。
 子年でしたら、辰と申月などがその例です。
 三合とその人の星との関係が重要になります。
 しかし今月、子年の丑月も使い方では、おもしろいことがあります。
 今日なども、予想もしない事象が出てまいりました。
 お恥ずかしながら、はじめてのことでした。

1月はいつから

 年末年始の自粛があり、外出も控えめになっていたと思いますが、それでも初参りに行かれた方もおられたようです。
 年始というのは、気持ちが改まるときですので、重要な時期です。
 これは節入りとかは、関係のないことです。
 世間で流用している、西洋暦の数字に人間の気が動きます。
 それとともに、世間の気が動き、それとともに、神社の神々は準備をされると聞いております。
 一体、1月はいつ始まったのか。考えてみれば日本というの国は面白いものです。

微妙な判断

 答えが白か黒かの判断は、そう多くないものです。
 どちらかというと、どちらかに偏りそうだけれど、違う可能性もある、というように微妙な判断なことが多いです。
 そのときには、干支九星の成り立ちがしっかり理解できていないと、判断ができないものです。
 それはおそらく、他の占術もそうだと思います。
 しかもこの干支九星術は、非常に微妙なものです。
 ですから、拝見しておりますと、干支九星から離れていかれる方は、エゴが強くて微妙な言葉使いを理解しようとしない人です。
 あるいは、自分の欠点を直視できない人です。

本当の開運

 今年は、コロナの関係で、初もうでが激減だそうです。
 神仏の力をもってしても・・、と考えることもタブーです。
 しかし本当の開運とは何でしょうか。
 純粋に方位だけを使ってなさっている人もいます。
 ある教室では、方位をとったうえに、その方向の神社にお参りするように、というそうです。
 また、何をもって開運とするのか。
 お金でしょうか、病気が治ることでしょうか。
 これらは、すべて開運だと思います。
 方位も大切、なにも大切ですが、本当に大切なのは、その人のこころの問題であると思います。

声について考える

 今若い人は、動画でないと勉強しないそうです。
 テレビの前にはラジオが流行っておりましたが、視覚なしの聴覚だけの世界です。
 その声を聞いて、様々に想像されます。
 目の不自由な人とお話をしたときに、声から体型を当てられた人もいました。
 そのように、顔とか、何とかが想像されます。
 私たちは、声でもって運を見ます。
 百人百様ですから、本からも勉強できないし、実地しかないのでしょうが、誕生日のわかる人でしたら、星と声を合わせて、その人の運気を見る勉強ができます。

新しい年

 明けましておめでとうございます。
 また一つ年を取りました。
 東洋の暦的に言えば、まだ子月ではありますが、新年というのは気が変わるものです。
 辛丑年という年をどう乗り切っていくか。
 世界が狭くなった現在、日本のことだけを見ていても解決できないことも、相談も増えて参りました。
 世界情勢のニュースなども、多少は知っていないと難しいこともあります。
 厳しい中に、少しでもよりよい道を探して参りましょう。

修練なのか運なのか

 困難に直面した場合、人はどうしてそうなったのか悩みます。
 人間として、それは当然の行動であると思います。
 その中で、これは運が悪いからこうなったんだと考える人もいます。
 あるいは、これは神が与えた修練であって、これを乗り切るのが修行ではないかと考える人もいます。
 どちらを取っても、あるいは別の考えを持ってもいいと思います。
 しかしどちらの場合であっても、それがきっかけとなって、開運の方へ向かう意欲がわくことが大切です。
 その開運へ向かう気持ちを持たせるのが、私たちの役割の一つです。
 この時の心の持ち方が、その後を決定します。