干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

実占を離れてはなし

 実占を離れて、易の原理だけを語る人がいます。
 それは本当に易なのでしょうか。実占があってこそ、それが正しいかどうかの検証ができるのでしょう。
 東洋のある占術に前世を見る方法があります。これは面白いと思いましたが、しかし検証の方法がありません。
 西洋占星術をしている人で、前世を見る方法がホロスコープにもあるけれど、検証の方法がないので捨てているという話をしてくれた人がいました。
 全く同感です。
 実占をして初めてその易なり、術の価値がわかるのであって、黒板で説明しているだけでは何の意味もありません。
 おそらくそういう実学を離れた人が増えたために、易者の質が落ちたのでしょう。
 理論だけを語るのは楽ですから。
 本当の干支九星術であるならば、実占を通じてのみ語るべきであり、秘伝がどうのこうの、と言っている範囲においては、語るに値しないのです。
 たとえわからなくても、少なくとも人にご指導する場合には、真面目であるべきだと思います。
 といつも自分に言い聞かせています。