干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

相性がいいと仲がいい

 男女の星を拝見いたしますと、どうして夫婦になったのか、という星もあります。
 半面、よくこの相手を見つけたなというカップルもいます。
 そしてこのよい方の相性でも、勘違いをしている人が多いのです。
 仲がいいカップルというのと、相性がいいというのは違います。
 仲がいいというのは、喧嘩をしないとか、同じ空間にいて苦ではないとか、という意味でしょう。
 しかし相性がいいというのは、その相手を得たことによって、一生懸命働くようになって、そして運を開いていくような場合をいいます。
 お互いが刺激しあって、マイナスを補い、向上していく関係をいいます。
 その辺を間違わないようにお願いします。

精神が肉体に作用する

 私たち自分のことではありません。 
 他人から、いろいろな思いを持たれていると、どうなるかというお話です。
 よい感情であれば、問題が生じるということは少ないでしょう。
 それに対して、悪い感情を持たれてしまうと、大変なことになります。
 肉体への影響という言葉を使いましたが、運勢全般に対するものになることもあります。
 多くの、ひどい言葉を残されている人もいます。
 これは干支九星に、出ないではありませんが、運勢を妨げる事象の一つです。

郭氏元経はヒントとして

 私たちのしている干支九星は、主として、郭氏元経に基づいております。
 ほとんどが、方位を使うときのもので、鑑定盤はありません。
 鑑定盤はまた別に、ずっと後の時代に始まったものらしいです。
 さらに、流年法も、まだ百年以内のものです。
 ですから鑑定盤のことや、流年法を読むときに使うことはありません。
 が、ヒントとしては十分に宝庫とされます。
 どちらにしても、これだけ外国である日本に影響する本というのは、珍しいものです。

凶運の時がチャンス

 運の悪いときというのはあります。
 その時は大変だと思うものですが、その時の心持一つで、その後の運勢を決めます。
 干支九星を使いますと、どの時期ころが悪いかがわかります。
 その時期に、どういう心もちでいられるか。
 ダメだと思うと、あるいは自分は不幸だと思うと、運勢のままになります。
 凶とうい運を排除することになるのですね。
 そうではなくて、吉運なら簡単なものですが、その凶運さえも受け入れて、その次の運を導くわけです。
 凶運を排除すれば、運があけた後でも、引きずります。
 たった簡単なことですが、開運の秘訣です。

第三波というけれど

 新型コロナウイルスが増加しており、現在第三波ではないかと言われています。
 専門のことは、実際よくわかりません。
 また、易を立てたわけではありませんので、そこから知るということはありません。
 しかし、おそらく子年に始まったウイルスですから、水の系統を見る必要があるでしょう。
 そうすると、今亥月であり、来月が子月であり、正月は丑で北の局を作ります。
 と考えると、この冬の時期は、当面十分な注意が必要であると、この点からは言えます。
 今年は7赤の年であり、今月は8白の月ですし、来月はまた7赤の月です。
 十分な対策を立てておくことがよいように、九星からも言えます。

特殊が問題となる

 私たちの使う鑑定盤にしろ、誕生日の星にしろ、基本が普通のありかたの探求です。
 それを見出すことが第一であります。次に特殊な形となります。
 例えば、二つの盤が同じ九星であったような場合、どのように解釈するかという問題になります。
 勉強会のときにも、質問が多く出るのは、この同じ盤の並んだ場合の解釈の問題です。すなわち裏盤の問題なのです。
 実際にやっていくと、それはほんの一部でしかないのですが、わからないといって頭を抱えてしまう要素は含んでいます。
 望月先生は、裏盤をいくつも出されています。

実地に学ぶ

 私たちの鑑定は、紙と鉛筆があれば、あるいはそれらがなくても成立してしまいます。
 どうしても、安易に考えたり、簡単なものと思ってしまいがちです。
 しかし実際には、現実世界、現象世界とどう合わせていくかが問題であり、それこそが鑑定盤の必要性です。
 ですから、自分の意思で何度も最初に立ち返り、間違っていないかを検証する必要があります。
 そのためには、実際に実地に行って、眼で確かめることも必要です。
 一度そういった実地をした鑑定というのは、忘れないものでり、宝となります。