干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

夫婦関係と上司部下関係

 干支九星は、様々な活用ができますが、人間関係を見るのもその一つです。
 会社の上司との関係はどうなのか、部下との関係はどうなのか、も見ることができます。
 べったりの関係がいい、とかいっても、いや今はそういう時代ではないくて、仕事は淡々とした方がいいとうい、社会状況というのも当然考慮に入れます。
 ではそういうことのない、人間関係はどうなのか。
 例えば夫婦関係はどういう形がいいのか。これなどは、一番力を発揮します。
 喧嘩が多い関係とか、激しきはないが、長続きする関係とか。
 どこまでをプライベートの部分とするべきかとか、どこを押してどこを引くべきなのかとか。
 相手の性格を見ることにも優れていますので、その応用はいくらでもききます。

流年法に十二支を入れる

 干支九星には、他の占術に劣らない流年法があります。
 人生を区切って、何歳ころどうだとか判断する方法です。
 四柱推命はよくわかりませんが、四柱推命の流年ですと、当たるときは驚くほど当たりますが、はずれるときはひどくはずれる、と聞いたことがあります。
 干支九星に限っていえば、大外れすることは少ないです。
 ただし条件があるのです。
 干支九星でも、九星だけで判断しますと、四柱推命と同じように、とてつもなくはずれることが大部分なのです。
 そこに十二支を入れるのです。
 そうすると、望月先生が話されていた、事象は九星、吉凶は十二支という言葉が、リアルに実感できます。

三合の月

 明日からは8月節になります。
 子年の申月ですから、三合の月となります。
 大きな流れになりますので、取れる方はぜひ取っていただきたいと思います。
 正確な三合になるのは、辰の方ですから、辰もよろしいですが、だめな場合でも、なるべく使うべきだと思います。
 また、7月節では取れなかった十二支で取れる方位もありますので、使っていただきたく存じます。
 ただし、ようやく梅雨が明けたばかりですが、台風も襲来しそうです。
 その隙間をぬって、かつコロナ対策をして、この大変な時期を乗り越えて参りましょう。

性格判断のわな

 占いで性格を見てください、という人がいます。
 あるいは、あなたはこういう性格ですと、占いの本に書いてあります。
 そういう本を見ていると、確かに当たってるなあ、と思うものです。
 というのは、人間には様々な要素がありますので、どこか言い当てられたように思うものです。
 四柱推命にしても、紫微斗数にしても、そういう性格を当てるという要素が強いものです。
 なぜそうなのかというと、性格によって、人の運命というのは決まる要素が大きいからです。
 ですが、本当にその要素は皆さんの中にある要素でしょうか。
 本当の性格占いというのは、自分にはそういう要素はありません、と否定される占いだと思います。
 人間は本当のことを言われると、否定したくなるものだからです。

手相のコピー

 ある手相家に教えていただいたことがあります。
 手相は変わるのだそうですが、その見方です。
 簡単な話ですが、手をコピー機の上に乗せて印刷するのだそうです。
 そうすると、細かい線までしっかり見えます。
 それを月1でもやっておくと、変化がわかるそうです。
 ただし、自宅のコピー機ならいいのですが、コンビニのコピー機ですと、コピー機を汚してしまう可能性があるのと、あの人何やっているのかという視線に耐えなくてはなりません。
 それが玉に瑕でしょうか。
 しかしまあ、文明の利器は使い方があるものです。

「習う」の二義

 事象を勉強していきますと、いろいろと考えさせられます。
 たとえば、「習う」という文字ですが、学習という言葉があるように、勉強して身に着けるというような意味で普通は使います。
 そして実際に、9紫の事象に「習う」はあります。
 と同時に、2黒の「習う」もあります。
 こちらの「習う」は、頭で学ぶというよりも、体で学ぶ、体に染みつけるというような意味で使います。
 文字通り、「習うより慣れろ」という意味です。
 そして実際に2黒には「慣れる」という事象があります。
 私たちの干支九星も、9紫の習うは最初には大切ですが、実践になった場合には、2黒の習うの状態にしていないと、なかなか難しいようです。

宿命星をみつける

 人間には、生まれたときから、一生をもってしても解き明かさないといけない宿題が背負わされます。
 その人はそれを解消することが、義務付けられています。
 どうしてそうなのかはわかりません。
 しかし、ある意味において、神仏から与えられた義務としかいえないものとも考えられます。
 大概の人の場合には、大中小という3つが計算できます。
 それは性格として形成されているようにも見えますし、思想として運命づけられているようにも見えます。
 またなぜかはわかりませんが、それは九星として与えられます。
 干支九星術の神秘です。