観音経の一節に「刀尋段々壊」というくだりがあります。
観音様におすがりすれば、敵が刀で襲ってきても、刀が壊れてしまうという意味です。
一番有名なのは、日蓮上人が龍ノ口で首を切られそうになったときに、江の島の方から光がやって来て刀が壊れて首をはねられなかったというお話でしょう。
同じように、お客さんから聞いた話です。
夫婦の夫の方がDVで、ある時に包丁で奥さんの太ももを刺そうとしたのだそうです。
そうしたら当たったけど、曲がるのではなくて、折れたと。
しかも、二つに折れたのではなくて粉々に砕けたのだと。
これこそ「段々」の文章と一致します。
さすがの旦那さんも、気味悪がってやめたということでした。
仏典には嘘は書いてない、ということなのでしょう。