干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

昔が残る

 私たちは表面しか、ほとんど見ていませんので、昔のことは忘れています。
 かつてこの土地はどんなものがあったのか、どんなことが行われたのか。
 それを知らずに生きていますが、実は裏には様々な歴史があります。
 それは悪い、不幸な歴史という面もありますが、志あふれた若者たちの記憶がある場合もあります。
 平面的な世界にしか見えませんが、特定に場所には、まだその気持ちが残っていることもあります。
 暖かい日差し、子供たちの声、意欲をもった青年たち。

記録の仕方

 いろいろと考えたことをまとめるのに、整理するという意味ではパソコンを使うことが多いです。
 これは間違ってはないと思います。
 他方、ふと思いついたことは、安いノートに書くのがいいと思っています。
 ところが、いろいろな資料を作るときに、切り取り線が入っているノートを使いますと、一見便利ではあったのですが、その箇所から切り取りやすくなってしまい、不自由をしています。
 単純ですが、気を付けるべきことでした。
 あと、ペンはどこでも出せるように、あちこちに置いています。

星を見上げて

 少し雲が出てきましたが、月がきれいでしたので空を見ておりましたら、星が輝いております。
 ちょうど北斗が柄を伸ばして、アールクトゥールスあたりに月がありました。
 つい忘れがちになりますが、昔は好きで星を見ておりました。
 住んでいますのが田舎ですから、比較的星は見やすかったのです。
 でも、占いをやる私たちは簡単に、星と言ってしまいますが、本来は空の星が元なのですよね。
 各自が各自の星で星座を作って回っている、という感じでしょうか。

陰陽の境目

 何ものにも、必ず陰陽があります。
 これが世界の原理であると、私たちは信じています。
 そして陰と陽は混じりあいません。
 ですからその境目は存在しています。
 私たちがすぐに思いつくのが陰遁と陽遁です。
 一年を二つに分けまして、陰気が増えていく時期と、陽気が増えていく時期とを分けています。
 ところが現実の地球というのは、傾いていますので、きっちりと陰陽の転換があるのではありません。
 それで立春がある。
 では立春の反対は立秋か、というと必ずそうでもないようです。

新しい占術の特性

 いろいろな占術があります。
 そしてそれらは、独立して発展してきているようです。
 その、ほとんど必ず発展していくという点に、注目したいのです。
 宗教を見てもわかるでしょう。
 どんな宗教であれ、教祖様がいてそれを守る信者がいて、発展していきます。
 そこにある種の気が形成されるわけです。
 新しい占術についても同様でないかと思います。
 それぞれの占術は、創設者と支援者により出された、何モノかが守るのだと思います。

複数の解決策

 問題を解決しようとしてご相談を受けますときに、私たちの頭の中にはいくつかの選択肢が出てきます。
 たとえば、山ぐずれで道をふさがれてしまった集落の人が、どの道を迂回して里に出ようかと考えるようなものです。
 簡単な道もあるかもしれませんし、難しい道かもしれませんし、あるいは迂回路がないかもしれません。
 その可能性の様子を示してくれるのが鑑定盤です。
 ですから何をおいても、鑑定盤だけは大事に扱わなければなりません。

名人でも有名でなくても

 占い師さんで、なるべく名前が知られたいという人がいるようです。
 目的は、お客さんを増やすということなのでしょうか。
 それならある程度わからないではないですが、それ以外の目的なら意味がわかりません。
 私たちは、目の前にきたお客さんに、誠意をもって対応すればいいだけではないでしょうか。
 別の気持ちを持ち始めますと、落とし穴があります。
 誰も、穴に落ちているのを誰も救ってくれません。
 落ちたことも知らず、死んでいくだけです。