干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

5黄の月

 今月は5黄の月です。
 5黄は帝王の座にあるので強いといいますが、当然、悪い面もあります。
 ものを腐らせたり、面倒なことを起こしたりします。
 その月が真ん中にありますので、世間ではそういうことが起きやすいものです。
 それと同時に、方位をとるときにも気を付けなくてはいけません。
 5黄の月は、八方位どこにも暗剣殺がありませんので、どの方位もとれるという説があります。
 しかしながら、中央に5黄がありますので、その作用は大きいです。
 簡単に考えずに、方位を使う場合には注意が必要となります。

易の方便はあるか

 干支九星でわからないこと、例えば、同じ方位にあって、どの店に行くべきか、などを知る場合に易を使います。
 それだけではなく、易を勉強のために立てることもあります。
 易を立てて、これはどうしても外せないというときには、不思議に自分にわかりやすい卦が出ます。
 極端に偏って、吉凶が明白な形で出る場合です。
 ということは、微妙でありつつも、絶対にこちらがいいと易神から教えてもらっているように感じるのです。
 やはり鑑定は生きている、と感じざるを得ません。

方位とりの特徴

 普通に生活しているときは、ほぼ関係ありません。
 たまたま、偶然に方位とりの時間と合ってしまうことがあるときには出るかもしれません。
 そうではなくて、意識的に方位を取ろうとする場合、何となく感じるものがあります。
 それに出くわしたときには、うまく方位が取れているようです。
 全く何も感じない場合には、空振りも多いようです。
 何かのお知らせがなくても、方位とりの結果が出ることもあり、そのときには、自分が気が付かなかったということなのでしょう。
 おもしろいものです。

時代ととに変わる

 名前は文字の画数で計算する方法が多いですが、それではわからない事例もあります。
 今のタレントさんなどで、苗字がなく、名前だけの人もおられます。
 そうすると、人格とか、何格とかは関係なくなってしまいます。
 社会が変わってくれば、それにつれて、占いも変わらざるを得ません。
 例えば、印鑑相などを見る方法がありますが、普及版の印鑑ができたのは最近です。
 花押の時代には、一般の人が持つことはありませんでした。
 しかしそうであっても、印相という分野ができてきました。
 時代とともに、占いも変わるものです。

毎日の方位

 毎日の方位を考えて行動すると、行き詰まります。
 行く方位がよい方向ばかりではないからです。
 では、そちらに行くのをやめるのか、というわけにいかないこともあります。
 会社でも、今日は悪い方位がだから行かない、というわけにはいきません。
 そういう気持ちで、何が起こるかを、よくよく観察しますと、いろいろなことがわかってきます。
 九星を勉強された方ならば、本当は九星でいいと思った方位がそうでなかった、と気が付くことが多くなるでしょう。
 そこに十二支を入れると、よくわかるようになります。
 要素はそれだけではありませんが、視野が広がります。

アフリカの音楽

 アフリカの、太鼓をたたいて歌う音楽をお聞きしました。
 耳に聞こえるだけですが、広いアフリカの大地が目に浮かぶようです。
 それは素晴らしいのですが、日本の地で流行するかというと、それはまた別問題です。
 文化も何も、長い歴史があったり、風習や思想があって、伝わってきたものです。
 もし日本に根付かせるならば、徐々に、工夫をしつつ、耳と肌と目で理解してもらいながら定着させる必要があるでしょう。
 実は、干支九星などの中国由来の易関係も同様です。
 日本に定着したものでないと、日本に住む人には響かず、日本人には当てはまらないものとなります。

何でもかんでもではない

 開運をする、力強い方法として転居があります。
 よくよく計算をして、吉方位に転居して運を開こうという方法です。
 そして引っ越しをしていただきますが、そのとき誤解を持たれる方がいます。
 それは、何でもかんでも吉になるということではないということです。
 吉方位に引っ越しをして、悪いことが一つも起こらない、ということなどありません。
 そんな神様になったような開運が、一度くらいの引っ越しで来るはずがありません。
 その点は、何が何でも理解していただかないと、お互いにとってよくありませんので、特にご注意願います。