干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

西洋占星術との大きな違い

 干支九星を含めて、東洋の占術は、西洋のものとは相当に違います。
 その違いはたくさんありますが、まず情報が公開されにくいという状況です。
 西洋の占星術の場合には、数千年のもわたって、チャートが残されているそうです。
 そうしますと、誰の眼にも明らかな事柄も多く、それこそ多くの人の批判にさらされて進歩してきています。
 それに反して、東洋の方は、たとえば自分の得卦や、鑑定時間、鑑定内容をすべてさらすことはほとんどありません。
 特に失敗した事例を出すことは、ーー講義では述べておりますがーー自分の含めて少ないでしょう。
 それに、東洋の場合には物事の本質に迫りすぎる部分も多く、天機という考え方がどこかにあるのも原因の一つだと思われます。