干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

他の所で秘伝

 先生の講義を聞かれた人ならわかりますが、本当に深い箇所を話され、かつ実占ができるようにされておりました。
 その全部を話されることは多くなかったかもしれませんが、入り口だけでも衝撃あるものでした。
 ですから、私たちのように先生から教えていただいて、そのほんの入り口だけでも今の方に話をしますと、他の先生の所なら秘伝ばかりですね、と話されます。
 偉ぶっているのではありません。
 先生の持っているものは、それほどのものだったのです。

天気の陰陽

 干支九星にて天気占いをすることもあります。
 これらは、干支と九星をフルに活用するわけですが、基本的なポイントもあり、それは雨などの暗い日は陰であり、晴れている日を陽とします。
 外で元気よく行動するのは陽の日であり、内にこもってあれこれ考えるのは陰の日です。
 そして日本は、圧倒的に陽の日を尊重するのだと先生は話されておりました。
 日本は神の国なので、陽こそがふさわしいのだそうです。
 逆に隠微な話は、陰の日にされていました。

ひとつの事象の確定

 私たちの生活は、目まぐるしく変化しておりますので、それに伴って易、九星も変化しなくてはならないことが多いです。
 例えば事象がその一例です。
 どちらかと固定的に考えられていた事象ですが、時代とともに事象が変化するのですから、やはり事象は難しいです。
 現代的に言えば、たとえばスマホの事象は何なのか。
 通話やメールもしますし、決済でも使うでしょうし、ネット情報でも使うでしょう。
 そこから、スマホとして一つだけの事象を確定していくわけです。

ころんでもたたでは

 先生から学んだ内容は、確かに干支九星が中止ではありますが、それだけではありません。
 あまりありませんが、仮に転んだとしますと、普通の人は「転んでしまって大変だ」「どうして転んだのだろう」「これから先どうしよう」などと、様々に考えます。
 ところが先生は、転んだことも吉にしてしまおうと努力をされます。
 いろいろな発想をして、転んでよかったとなるような行動をするのです。
 これこそが開運の極意であろうと、学ばせていただきました。

神あり神なし

 四盤掛けの鑑定盤で、先生はよく、「この盤は神あり」とか「この盤は神なし」と話されておりました。
 私たちが神と聞くと、神様のことを想像してしまいますが、この場合には意味が違うようです。
 鑑定盤には必ず易神が介在している、と考えるのは間違いではないでしょう。
 とすると、盤に神ありとか神なしとかいうのはどういうことなのか。
 それを考えるには、古代の戦を考えるといいかもしれません。
 大将が、その軍をどうしたいのか、それをいつ決定するのか、というプロセスに近い気がします。

因縁の二人

 人との出会いの中で大きいのは、はやり男女の仲です。
 いろいろな方々を拝見しておりますと、いい相性の二人、悪い相性の二人、どちらでもない二人など、様々な関係を知り得ます。
 その中でこれはと思う関係は、因縁のある二人です。
 この二人は、何か解消する宿題があるのか、あるいは何かの因縁に引きずられたのか、特殊な星になっている場合です。
 そういう場合には、なるべくその因縁なり、宿題なりを解決できるようにお話すべきものだと考えます。

思想に基づいている盤

 私たちは陰陽五行という思想、哲学に基づいて理論を作り鑑定をしています。
 ですから根本は、中国思想です。
 なのですが、別お思想というものも必要なことがあります。
 たとえば、占機の件です。
 話が出たときだとか、噂になったときだとか、考えたときだとか、なにかしらか関係する時間を想定して盤を立てます。
 その思想の根拠をどこに置くのか。
 どうして思いついたときとかによって、易というか盤を立てることができるのか。
 すべて思想によるのだと思います。