干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

日本化ということ

 最初の疑問として、中国の思想をそのまま日本にもってきて通用するのか、という大問題があります。
 中国と日本は、同じ東アジアでもありますので、随分と共通している部分はあるでしょう。
 とはいえ、文化も気候も規模も根本思想も違います。
 それをそのまま日本に入れていいのかどうか、ということです。
 たとえば中国の中華思想があります。
 文字通り、中国が世界の中心であって、他は辺境の国であるということですが、その中心思想を例えば日本にあてはめていいのかどうか。
 中国思想が日本に入ってきた段階で、多くの人たちが努力をして日本化されようとしてきました。
 そしてその成果を、例えば日本の家相学などに見ることができます。
 おそらく他の占術も同様の課題を背負っているはずです。