明日から日盤九星に、二種類のものが存在し始めます。混乱の開始です。
そもそも九星には閏があるのですが、別なイレギュラーな閏が発生することがあります。
今まで市販の万年暦は、前回のイレギュラーな閏、即ち大正五年の分は採用されていたのですが、今回令和元年冬のイレギュラーな閏は採用されていないのです。
この混乱は半年は続きます。
そして次の平常の閏である令和13年の夏からは、閏を立てる時期が逆になりますので大混乱となってしまいます。
望月先生は、今回令和元年冬のイレギュラーな閏を採用するお立場でした(『干支九星万年暦』望月治編、東洋書院、昭和61年)。
現在、同じような立場を取られている暦も出版されております(『精解吉象万年暦』東海林秀樹監修、東洋書院、2019)。
大正五年から起算したイレギュラーな暦が今まで間違いがありませんでしたので、おそらく、今年冬の閏を置く立場に軍配があがるとは思いますが、明日から実例を積み重ね、特に今年の冬至を過ぎるまでは、断言できないし油断ができません。
易者泣かせであると同時に、市販暦を使用する方々が誤らないか心配でもあります。