干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

十方位という考え方

 私たちが使っているのは、八方位の考え方です。
 東西南北に、その間にある四方位で八方位です。
 これは易経などからの理論ですが、インド発生の仏教では、十方位の考え方をします。
 たとえば念仏です。念仏は十念という言葉があるように十回のお念仏が基本です。
 どうして十かというと、仏が十方位においでになるという考えがあるからです。
 その十方位とは、私たちが使用している八方位に上下を加えます。それで十方位です。
 これで私たちを取り囲むすべての方位と考えるのです。