干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

先天と後天

 私たちが命を見る場合に、先天運と後天運ということを言います。主として先天はその誕生した時点での星そのものを示し、後天とは流年で来た星のことを言うことが多いです。
 もちろんその一面はあります。先天の星にどのように後天の星が乗ってくるかということで、その人の運は変わります。
 しかし考えてみますと、後天といっても、生まれた時点での星を出しているのですから、先天と言えなくもありません。
 そしてその人の要素の中に、そのような後天で来るような要素があるからこそ、星として回ってくるわけです。そう考えますと、後天というのはなくて、すべて先天という表現をしてもいいもかもしれません。
 本当の後天というのは、その星自体を超えて変えていくことを言うのだと思います。