干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

2023-01-01から1年間の記事一覧

秘伝はない

よく先生は、秘伝はない、と話されていました。 もし秘伝があるとするならば、それは基礎だとも話されておりました。 秘伝の味、とか聞くと人はそそられますが、秘伝とは魅力ある言葉です。 しかし当の先生が、秘伝はないと話されているのです。 やはりそれ…

命名条件への注文

ときたま、名前を付けてほしいという要望をいただきます。 そして計算をしまして、これは素晴らしいと思って出した漢字が、使えない字であることがあります。 現在、命名に使える漢字は、常用漢字と人名用漢字に限定されているからです。 何でも、役所のパソ…

干支九星は学ではない

干支九星と通称呼んでいますが、これは干支と九星を使用した占いです。 最近では、望月先生がつとに宣伝されたものでありますし、多くの業績を残されました。 先生はほとんど直観的に、パンパンと指摘されていき、有無を言わせませんでした。 ですから、術と…

時間の指定

年月の方位の取り方は、計算ができます。 日にちにしましても、暦が正確である限り、ある程度の星は出せます。 では、時間はどうなのか。 奇門遁甲などでは、この時間こそが大切なのであって、何を寝ぼけたことを言っているのかと言われそうですが、これにつ…

吉方位に移れない

いわゆる気学であっても、干支九星であっても、大吉方位というのがあります。 お客さんがおいでになって、ではその大吉の方位にすぐ引っ越しましょうといっても、実際には引っ越せないことが多いのです。 といいますのは、私たちは生まれてから何度か引っ越…

占い師の仕事

占い師の仕事は、来られたお客様の質問にお答えするというだけでは決してありません。 拝見いたしますに、先生のなさっている活動はそれ以上のことでした。 その人の運を、文字通り動かすようにするわけです。 鑑定の時の言葉だけで、相当にも動かされてはお…

手書きが基本

鑑定盤を作成する場合には、基本手書きにしています。 それは先生からの伝統というか、習わしだからです。 拝見をしておりますと、電話をとって、そこにあった広告の裏とかにもパッとお書きになって話されておりました。 そしてその紙を大事にされておりまし…

鑑定盤に支配される

よくお酒を飲んでもいいが飲まれるな、といいます。 酒に支配しても支配されてはいけない、という意味でしょう。 鑑定盤も同じようなことが言えまして、鑑定盤を支配するのはいいのですが、支配されてはいけないのです。 私たちは何かを学ぶと、それを実際に…

時間がかかるけれど

昔は手品のようだと思っていた鑑定盤も、長い時間をかけて習得して参りますと、ある程度の所までは読めるようになります。 おそらく初学の人が、その程度の占いと思われることを見ても、手品を見るように感じるのだろうなと想像されます。 易だけではありま…

干支九星で選択肢を選ぶ

干支九星は、その人の環境やら、家族やら、条件やらをすべて包括して鑑定する所に特長があります。 まさしく大気そのものを考慮して、鑑定をするわけです。 その中で、難しい鑑定の一つとされるのが、選択をする事例です。 いくつかあるうちの、どれを選ぶか…

自分のことを占う

干支九星を専門としておりますと、あるいは思いついた時間を使って占いをする人の場合ですと、自分のことに関して占うのが難しい場合があります。 といいますのは、完全にダメな場合などを除いて、どうしても自分の欲望が入ってしまって、よいように解釈して…

私たちの怠慢か

今日言われてはっとしたことがあります。 年月の暦を使って、開運する方位というのは本が出ていますが、簡単な方位とりで、日にちまでのものがないということなのです。 もちろん、九星、とくに干支九星に限ってのことではありますが。 もしかして毎年の暦と…

暦と満月の影響

少しずつ涼しくなって参りますと、気になるのが月です。 そろそろ29日の満月が近づいております。 今年は中秋の名月と重なるそうです。 干支九星とは関係ないように見える月ですが、先生は月のことをよく話されておりました。 実際に、狼男の話もあります…

動より変わるものとは

吉凶は動より生ずという言葉は、私たちの信条の一つです。 実際に、引っ越しをしたことによって悪くなったり、改築をしたがために亡くなってしまったりすることもあります。 そのために、なるべく凶を避けて吉の方位に向かうように、私たちは勉強をしている…

お伊勢様とおかげ様

今年、何名かの方とお伊勢様にお参りして参りました。 神気あふれるご神域は、本当にありがたいものでした。 実は、三十六年前に先生に連れられて、お伊勢様にお参りしたことがあります。 その時と似た暦と方位を使ってのお参りでした。 あの時は、どうして…

縁でしかない

様々な易占の種類があって、その中で最初に干支九星に巡り合ったのはラッキーだったと思っています。 といいますのは、一つのことを極めるのに時間がかかる上に、仮に違った易占を最初に学んでいたら、別の方向に行っていたと思うからです。 今、時間がある…

家相と職場

うちの先生が、最後の集大成として三位一体論をお書きになりましたが、それは新しい説だから書かれたのではありません。 ずっと前からお話になっていたことを、実例を踏まえながら、まとめられたものです。 いわゆる、墓相、家相、個人命の関係についてです…

四柱の大運との比較

四柱推命や算命で出す大運について、そんなに専門で勉強したわけではありません。 ですが、大まかなことは理解できています。 この見方は、ある意味において、大きな流れをつかむという点では、非常に優れています。 いろいろな流派があるようですが、それに…

方位除けは効くか

私たちのしている干支九星は、主として郭氏元経に基づいております。 そこには神仏という概念は、少なくとも表面上ではありません。 ところが中国には、道教はもとより、仏教や他の宗教があり信仰されています。 とすると、悪い方位を使うということと、神仏…

年月の鑑定

最初に四掛盤から入ったので、最初、他の占い方は知りませんでした。 しかし勉強していくうちに、気学の初期の段階で、年月だけで占いをしていることを知りました。 日時までそろっている鑑定盤が主ですので、あえて年月だけでの鑑定をすることはないのです…

私たちの基盤

私たちが勉強をする場合に、もし中国古典が典拠であるならば、原典を読むのが第一です。 もちろん、日本語で書かれている解説書などからでもいいでしょうし、その方が楽です。 つい私たちは技術とか、占法とかに目が行きがちですが、大事なのは、そこに哲学…

裏面を評価する

日本海側の方を、昔は裏日本という言葉で言った時期もありました。 確かに表裏はひどいものですが、裏があるからこそ、表があります。 今回、日本海側にお邪魔いたしまして、日本を囲む海の両面を実感することができました。 物事の両面あることを表示するな…

相手に応じて答える

なぜか自分の所には、恋愛相談は少ないです。 まあそれはいいのですが、恋愛相談への答えなどは、相手に応じて応答する必要があります。 高齢の方で、もう出会いがありそうにないような人の場合には、多少合わなくてもまあいいでしょう、とお答えすることが…

お試し同棲

現在最も理解できない風習が、同棲のことです。 文字通りに取れば、男女が一緒に生活することです。 それに問題はないでしょう、という言い方もありますが、さてどうでしょう。 結婚前に、一緒に同棲してみる、お試し同棲というのがあるのだそうです。 最初…

白か黒かではない

私たちの世界では、白か黒かというだけの答えはありません。 その間のことの方が、むしろ多いものです。 「事象は九星が出し、吉凶は十二支が出す」という大切な法則がありますが、吉凶とは言いましても、すべてがゼロか百かということではないのです。 とい…

知識で人を救う?

望月先生が、ある方に依頼されて、地方議員選挙にて応援している候補が当選するようにというおまじないをお伝えしたそうです。 その候補者はそのかいあって、当選を果たしました。 そして時間がたって、また選挙の時期が来ました。 今度は、おまじないの仕方…

干支九星は霊術か

干支九星は普通の占術とは、どうも違うようです。 第一の理由が、これを世に広めた望月先生が、そもそも霊術をたくさん入れられていたこと。 かつ先生は、、ご自身の危険を顧みず教えていただいていたこと。 この立場は後々まで、おそらく後世まで影響されて…

鑑定の難しさ

干支九星の鑑定盤にしても、あるいは易卦にしても、どれだけ深く読み解くかがカギとなります。 当然こではこうであろうと判断しましたあとで、違っていたといわれることほどショックなことはありません。 その原因を探って参りますに、いつくかのパターンが…

現在進行形の占い

干支九星はそもそも、個人の星を基にして鑑定をするという形が出来上がっています。 それにはたくさんの先人たちの占例があって、その裏打ちをしています。 とはいえ、それだけでなく方位を取る方法としても有効です。 といいますか、最初の段階では方位を取…

次元を異にする

干支九星術は、普通の占いとは違った性質を持っています。 いろいろな要素がありますが、最大のものは、その人の人生に波を起こして変革をもたらそうとする所でしょう。 同じ次元にありながら、ああでもない、こうでもないというものではないのです。 そのこ…