干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門堂(月恩会)参照のこと。

生き方が大切

 もちろん、お客様にもそうして欲しいという希望はあります。
 こう考えたらいいのに、というのをお話いたします。
 もちろんそういうこともありますが、その前に、私たちの生き方が大切です。
 どういう考えで生きているのかを自分に問い、その思いをお客様に伝えるのです。
 自分ができないのに、口だけ達者にお話しても、軽々しい言葉はすぐ暴かれてしまいます。
 ですからまず自分の生き方を問い、そしてすくなくともかっこ悪い生き方をしないようにしたいと考えています。

先天か方位か

 人に災いがありますと、その原因を探るわけです。
 私たちが計算するのは、まず方位があります。
 悪い方位を使用したがために、その災いが出るというわけです。
 またそうではなくて、家相より出ることもあります。
 それらの違いは、厳格に区別します。
 当然のことながら、鑑定盤に依拠するわけです。
 またそれらとは別の原因もありますが、特に出るのは先天命です。
 生まれながらにして災いが出やすい人、というのはいます。
 それらをすべて区別して判断します。

お客さんとの縁

 鑑定のお客さんは、偶然に鑑定者の所で来られていると思いがちです。
 また鑑定者の方も、たまたまお客さんが来たと考えがちですが、どうもそうではないこともありそうです。
 まず、お客さんの持っている問題への解答と、解決方法がわかるような人、あるいは少し難しくらいの人が来ることが多いものです。
 どうにもお手上げという場合もないことはありませんが、不思議とそういうものです。
 おそらくは、両者に係わる何者かの影響なのでしょう。

思想は変わる

 私たちは、あまりにも大雑把にとらえすぎています。
 たとえば、一人の人間の著作を読んだときに、この人の意見すべてそうだと信じてしまいます。
 自分の人生を考えていただいても、それはおかしなことです。
 人間というのは一生のうち、どれだけ思想が変わることか。
 それを思えば、一人の人に多数の意見があっても不思議ではありません。
 同様に、〇〇流が全く同じ形で伝承されているとしたら大間違いです。
 途中で途絶えていることだってあります。

この世界の勉強法

 この分野を勉強する場合、普通の勉強の仕方ではだめです。
 まず理解することから始めますが、本当に理解できていなければ覚えられません。
 わかりましたというのは、どんな時でも引き出しから出せる状態をいいますので、ただ単に理解できた、だけではだめです。
 そのためには、何度も繰り返す必要があります。
 さらに、実例を含めて自分で実証して正しいことを確認します。
 その上で、時間をかけて、脳に定着するように繰り返してしみこませます。

方位で忘れがちなこと

 私たちは方位を重要視します。
 時期と方位です。
 吉凶は、動くことによって生じるというのが基本ですので、当然の思想です。
 とはいえ、方位を取るのには、その根拠となるものが必要です。
 そう、どこから動くかということです。
 私たちはつい、東から西へ行くとか、南から北へ行くという表現をいたしますが、本当はそうではありません。
 今いる所から西とか北とかに行くのです。
 ですから本当は、中心から動くというのが正しいのです。

安心できない

 先生のお話は、ご本人の体験がほとんどですが、そこから何を得たのかとかを具体的にお示しいただいておりました。
 同じこと、たとえば家相にしても、ご自分が話されていない内容のことを日常的に、よくお話されておりました。
 ですから、一つの分野でこれはこういうことであろうと理解していても、それを壊されることが多くありました。
 無知だったのは恥ずかしいですが、それよりも先生の意識の深さにはいつも驚いておりました。