干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門堂(月恩会)参照のこと。

45日の厳格性

 引っ越しをしたあとで、45日間は最低でも自宅で寝てください、という指導をされる方が多いです。
 全く持って大切なご指導です。
 しかし、です。45日間、一度も外泊していない、ということは難しいものです。
 あるいは病人などでは、長期に入院していた場合、気が変わってしまうことがあります。
 ということは、方位が違ってきてしいまうということです。
 45日も入院しないから、引っ越したことにならなら、というわけにはいきません。
 両方の方位が出てくることがあります。
 これが理論では解決できない頭を悩ます問題です。

実体験を語る

 悪質でないにしても、他人を勧誘するときには、相手に話を信じ込ませることが必要です。
 説明のときに、耳を傾けるのは、その話している人の実体験です。
 その話が現実的なものであるなばら、信じる方向に進みます。
 ところが、また聞きで話をされても、信頼性は半減します。
 ですから私たちは、何を置いても、実体験をしなくてはなりません。
 悪い方角を使ったならば、その統計も残しておくべきです。
 意識して方位を使った場合などは、言うまでもなく記しておくべきです。
 それが、相手に伝える何よりも重要な保証になります。

春になった暦


 徐々に温かかな日が増えてくるようになりました。
 暦上では春となっていつつも、実感できない日もありますのが。
 しかも今月は5黄月です。
 物事が腐る、という気持ち悪い月でもあり、天気予報が信じられない月でもあります。
 逆に、もう年末から咲かない花瓶の梅の枝から、新らしい葉が出てきました。
 こういう説明できないようなことも起こります。
 当然ながら、5黄の日は全部暗剣殺方位になりますので、基本的に外出だめです。
 その中で生きていくのは大切ですが、5日の日だけはだめです。

占いを信じていいか

 占い、という通俗的な言葉ですと誤解を受けます。
 例えばおみくじを引いたときに、日本人はそのまま信じます。
 ところが、中国では、その卦というかお告げが正しいか再度確認する作業があります。
 ということは、占いで正しくない卦が出るということを信じているのでしょう。
 そのかわり、確認されたものは信じ込むという気持ちが裏にあります。
 では正しくないということは、なぜ起きるのか。
 易神が告げていないのか、気持ちを込めずに振ったのか、邪な心があったのか、いろいろ原因は考えられます。
 その点からいえば、干支九星は時間でもって判断しますので、盤自体への信頼性に迷いはありません。

開運の癖をつける

 よく、何をやってもだめだ、と嘆く人がいます。
 そういう人は、おそらく不運が不運を呼び込んでいるのでしょう。
 運のいい人は逆です。
 よい運気が、更に別のよい運気を呼んできます。
 なぜそうなるのか、はわかりませんが、一種の癖なのでしょう。
 開運を癖をつけて、人生を歩んでいくのです。
 その癖をつける方法の一つが、干支九星です。
 開運の癖がついていると、運が落ちそうになるときでも、不思議に助けが来ます。
 ただし、干支まで考えていないと、九星だけでは不足する部分があり、むしろ逆に不運を呼び込むこともありますので、要注意です。

他の書から学ぶ

 易関係ではなく、宗教関係の本もよく読むことがあります。
 学問書は言うまでもなく、実体験の本も含めてです。
 そして前から気になっていた本があって、目に付く場所においておきました。
 もう20年以上もそうでしょう。
 そうしましたら、別の本を読んでいると、その気になっていた本にはすごいことが書いてあるのだと知りました。
 結局は、自分で判断しない限り、他人の評価を入れるしかありませんでした。
 易関連の書も同様です。
 自分で判断できないならば、結局は他人の噂とか評価に依存するしかありません。
 しかし、本当にその価値を自分の判断でできたときに、その人を助ける方法としてその書を利用できるのだと思います。

政治家たるもの

 個人の運気に、大きな影響を与えるのは家族です。
 集団という枠の方が、個人より大きいからです。
 同じように範囲を広げていきますと、最終的には国という概念になります。
 その国をどうするか、いわば、家庭における家長のような働きをするのが、トップの政治家でしょう。
 その政治家がどういう態度をとるのか。それが、国に住む人の運命を決定します。
 ぐいぐい引っ張っていくトップもいるでしょうが、ほとんどの政治家は、誰かの意見を必要とします。
 そういう補佐役で、すぐれた人材を得られるかどうかも、政治家の運なのかもしれません。
 今年は、6白の年ですから、そういう話も多くでることでしょう。