運の悪いときというのはあります。
その時は大変だと思うものですが、その時の心持一つで、その後の運勢を決めます。
干支九星を使いますと、どの時期ころが悪いかがわかります。
その時期に、どういう心もちでいられるか。
ダメだと思うと、あるいは自分は不幸だと思うと、運勢のままになります。
凶とうい運を排除することになるのですね。
そうではなくて、吉運なら簡単なものですが、その凶運さえも受け入れて、その次の運を導くわけです。
凶運を排除すれば、運があけた後でも、引きずります。
たった簡単なことですが、開運の秘訣です。
特殊が問題となる
私たちの使う鑑定盤にしろ、誕生日の星にしろ、基本が普通のありかたの探求です。
それを見出すことが第一であります。次に特殊な形となります。
例えば、二つの盤が同じ九星であったような場合、どのように解釈するかという問題になります。
勉強会のときにも、質問が多く出るのは、この同じ盤の並んだ場合の解釈の問題です。すなわち裏盤の問題なのです。
実際にやっていくと、それはほんの一部でしかないのですが、わからないといって頭を抱えてしまう要素は含んでいます。
望月先生は、裏盤をいくつも出されています。
実地に学ぶ
私たちの鑑定は、紙と鉛筆があれば、あるいはそれらがなくても成立してしまいます。
どうしても、安易に考えたり、簡単なものと思ってしまいがちです。
しかし実際には、現実世界、現象世界とどう合わせていくかが問題であり、それこそが鑑定盤の必要性です。
ですから、自分の意思で何度も最初に立ち返り、間違っていないかを検証する必要があります。
そのためには、実際に実地に行って、眼で確かめることも必要です。
一度そういった実地をした鑑定というのは、忘れないものでり、宝となります。
日盤に思うこと
鑑定には年月日時を使用します。
がその中で、大切なのは特に日盤です。
毎日、仮に鑑定がない場合であっても、日盤は頭に入れておきます。
そして、万一、鑑定が必要になった場合には、その日盤を引き出してきまして、それで判断いたします。
相手様はどんな星かわからないことも多いですが、その辺はうまく鑑定いたします。
鑑定とは関係のない場合でも、この日盤は非常に利用価値が高く、更に十二支もわかれば、結構たいがいのことはうまくいきます。
カエサルのものはカエサルに
イエスが尋問にあったときに、不都合な見解を引き出そうとした詰問に対して答えたことばです。
そして神のものは神に、と続きます。
神からお借りしたものは、神に返さないといけません。
神仏は同じなのだから、仏にお返ししてもいいだろう、というのは違います。
仏はそのことによって、不満を持たれることはなく、受け入れられる場合が多いでしょうが、貸した方の神はそうではありません。
これは神仏だけのことではありませんが、お借りした本人に返すべきであり、自分の都合で別の人にお返しするのはいけません。
それが道理であると思います。
納得できなくても折れる
自分の頭で考えていること、あるいは欲望とか希望で思っていることが、易などで見て無理だということがあります。
この時に、自分の欲を押し通すのか、引き下がるのか、大きな選択があります。
ある人は、後悔しないように、どうしてもなすべきだといいますが、基本的にそれは個人の判断です。
多少損はするだろうが、仕方ないと思うしかありません。
しかし何度拝見しても、将来よくない、不幸になるということがわかったならば、無理にでもあきらめるようにお話いたします。
この判断が微妙なところで、受け入れていただくそうでないかが、人生の岐路になります。