干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門堂(月恩会)参照のこと。

欲がないと言われるが

 ツイッターとかしないんですか、と聞かれることがあります。
 基本的に宣伝は最小限にしておきたいので、このブログとHPだけで当面は十分ですとお答えします。
 それは、天の機密に近いことを扱う干支九星は、多くの人に伝えるべきものではなくて、ご縁のある少数の人にお伝えするものだと思っているからです。
 そのかわり、ご縁のある方には、じっくりお伝えしようと思っています。
 そういう形をとることが、教えていただいた先生の意思にも沿えるものだと信じています。
 また、強い信念なく、単に名前を出したいからという気持ちでいますと、当たらないし、救えなくなるからです。

540年前

 天干が10、地支は12で、60です。ですから60年で還暦になるわけです。
 しかし干支九星の場合ですと、そこに9つの九星が入りますので、更に180という数字が出て参ります。
 その60の塊を、上元、中元、下元ととり、それぞれの時代の特徴を示すことがあります。
 さらにその180の塊にも、上中下とわけて三倍にすると540になります。
 この540を大きなサイクルと考えますと、今から540年前と現代が似ているという仮説になります。
 ちょうど540年前、1480年ころは、応仁の乱が終わりましたが、更に混乱の世相に入っていく時代でありました。

十二支を入れて変わること

 今までの九星のみの考え方というのは、簡単で利用しやすいですので、多くの人が勉強してきました。
 それが干支が入ることによって、複雑になって参りました。
 そもそも九星のみの使用というのは、最近になってのことで、以前は神殺などを使用していましたので、これはこれでややこしい部分がありました。
 それが単純化されて、九星のみの使用となったわけです。
 干支とはいえ、例えば十二支が九星に入ると、それだけで組み合わせがずっと増えます。
 十二支には、刑もあれば沖もあります。
 そういうことを考えると、干支九星を知った者は、心して、基礎から離れることなく、着実に術を身に着けなくてはならないものと思います。

気が付く練習

 私たちのしている実占は、ある程度の方式のようなものがありますが、それを超えた答えが出ることもあります。
 鑑定のときに、その方式だけにとらわれていると正しい答えには到達しません。
 その鑑定のどこに目が行くのか、どう解釈するかを発見するのが難しいわけです。
 しかし考えてみると、そのポイントに気が付くことの練習をするのが実占であるともいえます。
 ですから、どんなに勉強しても、実占をしないことには上達するのが遅いのです。
 教えてくれる先生がいるならば、実占をした結果の見直しをしてもらうとよいでしょう。

夫の運気を弱める人

 これは女性のみの話なのですが、男女の相性という問題だけではない重大な星を持つ人がいます。
 そもそも男女の相性というのは、間違いなくあります。そしてその計算もできます。
 それはそれで占いの分野ですので、別れるべきだとか、このままでいいとかいうお話はできます。
 しかし、先天的な星の中に、すなわち相手がどんな人が来たとしても、男の運気を弱めてしまうという女性がいます。
 そういう人は、心の修養とか、生き方とか、そちらから開運するしかありません。

検証してから公表

 望月先生は、先人がどこかに書いてあれば、いろいろな説をすぐに公表すると話されておりました。
 しかしほとんどの説が書いてないので、自分で10年は寝かせてから公表するのだというお話もされておりました。
 ですから私たちは、先生の本に書いてあることでしたら、すでに書いてあるものとして利用したり勉強できます。
 しかしそれを知らない方々にお話しする場合には、はやり、自分で検証してから公表したいと考えております。
 それが、先生への敬意を示すものであるし、先生の立場の一端を受け継ぐものだと信じます。

美人とは何か

 女性は美人になりたいといいます。
 しかしこの美の基準というのがあいまいです。
 美しいと感じるのは、各人で違うからです。
 あるいは時代によって、感じ方や思想が違うからです。
 では現在生活している人たちの多くが、美しいと感じる人を美人という、と定義する人もいます。
 多くの人が美しいと感じる人というのは、大概の場合には、因縁深い人が多いです。
 何故ならば、憧れと同時に、嫉妬の対象ともなるからです。
 そういう人は、難しい星の下で生まれてきている人が多いです。