干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門堂(月恩会)参照のこと。

干支九星をインド人の視点から

 干支九星は、中国の五行思想が元ですが、どうしても不足を感じてしまいます。
 たとえば、インド的な視点から考えるとどうなのか。
 インドではそもそも四行思想が強く、のちに五行思想になりました。
 これがお墓の塔婆に書いてある文字になります。
 ということは、インド思想のことは考えますが、仏教との関連が大きくなります。
 仏教的視点から干支九星を考えるとどうなのか。
 インドでは、そもそもホロスコープが国民的に人気ですので、ホロスコープを受かって判断します。
 それを仏教も取り入れて、たくさんの本が書かれるようになりました。
 本がありませんので、自分の実行力でつないでいくしかありません。

宇宙に飛び出す

 地球は丸いといっても、子供はなかなか理解できません。
 学校で教わったり、実際に水平線を見て知るものです。
 ロケットから地球を見た写真を見て、初めて理解できます。
 子供時代においては、それが嘘に聞こえるのです。あるいはまったく頭に入ってきません。
 干支九星の勉強も全く同じことで、様々な習得な勉強をしないと理解できません。
 ましてや、地球の緯度や経度の計算があることや、気温の相違などはわかりません。
 いま、ようやく宇宙に出るという意味がわかってきました。
 あとは観測をして、記録をとりまくって、自分の地球儀を作っていきます。

天気占い

 天気をどのように占いのか、通常言われておりますのは、易ですと天気占いというのがあるといいます。
 では干支九星ではどうなのでしょうか。
 干支というよりも、九星のみで判断される方おおられるようです。
 例えば、今年は7赤の年ですので9紫が暗剣になりますので、太陽はあまり出ないというようなのだそうです。
 しかし実際には、八月から九月の頭にかけて、非常に暑い日が続きました。
 とすると、今度は月盤を考慮に入れるべきなのか。
 などなど、まだ九星で天気占いはあまりされていないように思われますし、今後の課題でしょう、

比較できないかもしれませんが

 そもそも比較するのは無理かもしれませんが、干支九星と科学は似ています。
 リンゴを上から持って手を離せば、地面に落ちます。これは誰もが経験することです。
 でもそこに、引力というものを見出した科学者がいたわけです。
 同じように、鑑定盤は、ある意味万人に見えているものです。
 そこに、何を見出すか。
 そこには引力があるのだよ、と教えられて理解する人もいます。
 ある人は、そんなものかと思っただけで終わってしまいます。
 それを身に着けて応用できるようになる人には何があるのか、私たちは考えてみる必要があります。

十二支を考えるとき

 干支九星の九星を考えるとき必要なのは、生と剋です。
 天干はおいておいて、十二支を考えるときに必要なのは、四柱推命で使う表です。
 刑や沖などの表が必ずありますが、あれを使います。
 何だやはり干支九星は気学と四柱を足して二で割ったものではないか、というご質問が出そうですが、ある意味正しいですが、根本的には違います。
 刑や沖などが、別に四柱の専売特許ではありません。
 星同士の関係性なのです。
 ただし、そのどれに相当するか、そして別の五行の関係も入って参りますので、簡単にわかるという言い方はできないといっていいでしょう。

新しい内閣

 9月16日ですか、菅総理を中心とした新しい内閣が誕生いたしました。
 そもそも99代目の総理なのだそうです。
 そして新月の1日前にできました。
 かつ、壬戌の日でした。
 一体何のお役目なのでしょうか。
 99ですから、極まりでありますし、状況から見ますと、整理であり、終わりにすべきものを終了させるという意味が見えて参ります。
 おそらく100代目をもてはやす傾向があるかもしれませんが、こちらの方が重要ですし、101代目も重要です。

九星と四柱を足したもの

 九星、いわゆる気学をなさっている方に言われました。
 干支九星というのは、気学に四柱推命を入れたものなのですか、と。
 確かに表面的に見れば、九星に干支を振りますので、そのように見えるかもしれません。
 また、理論としても、多少なりとも四柱と共通している部分があることも事実です。
 しかしそのことだけから、二つを足して二で割ったということにはなりません。
 実際に星を動かすという点では、四柱とは違ったものだからです。
 方位をとるという観点からも、全く異質のものです。
 干支九星は、九星とも四柱とも、相当異次元なものと考えていいと思います。