干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

年上である程背負っている

 私たちは、誕生日でもって星を見ますので、それだけでは純粋な記号です。
 それが徐々に、例えば方位を使ったり、家相の影響などが出て参りますと、その純粋さが変わって参ります。
 イメージとしては、年とともに積み重なっていくようなものでしょうか。
 例えば今年南の方位を使いますと、2黒の辰(回座星)を使ったことになり、歳破というマイナス要素までその人が背負うことになります。
 そうすると、誕生日の影響以外の影響が年回りに加わり、流年ではでない星が出て参ります。
 こういう発想ができる術は、干支九星より他に聞いたことがありません。

甘さを反省する

 お客さんに鑑定してお話をした内容で、反省することがあります。
 決してはずしてはいないのですが、もう一歩、深くお話ができませんでした。
 はやりこれは、ミスだと思っています。
 あとから言われて、非常に重大な問題がさらに出て参りました。
 どうして一言言えなかったのか。
 もっと強くお話しておくべきでした。
 それがその人の業である、などという言葉は言いたくありません。
 再度見直して、初めてのケースではありますが、もう少し何とかできたとは思っています。

干支九星の重要視する箇所

 干支九星で鑑定をする場合、年月日時の盤を使用します。
 その時に重要視するのが、日時の盤です。
 当然年月も使用するのですが、最後の「キメ」の時に絶対に必要になります。
 そもそも、古来の鑑定法であった、初免法というのはこの四つを自在に操ってみるものです。
 それが中免法になり、最終的に奥免法になりました。
 奥免法になりますと、日盤のみで鑑定をいたします。
 そしてすべてで同じ答えになるという、何とも不可思議微妙な鑑定術です。

人間は宿題を背負って生まれる

 干支九星の思想は、根本に五行思想がありますので、中国の思想が元ですが、人間の考察をしてまいりますと、必ずしもそれだけでおさまらないような場面に出会います。
 例えば、インドの思想である輪廻思想です。
 人間が生まれ変わる、という思想は仏教をはじめとするインド思想特有なものですが、中国思想ではありません。
 しかし人間の誕生の星を拝見しますと、はやり何かの課題をもって生まれてきているように思われます。
 それは一生その人がかかって、解決すべき内容であり、生涯のテーマと言っていいかもしれません。
 人によりますが、最低一つ、多い場合には三つが与えられています。

空のことが多い理由

 数日前に、仙台あたりで、気球のようなものが話題になっていました。
 また、平行なる虹がでたという話題もありました。
 そもそも太陽に暈がかかった、という話題もありました。
 このように、空に関する事象が多いです。
 もちろん、コロナの件とか、それ以外も多いのですが、貴重な情報です。
 ではその根拠は何か。
 一つの考え方が、十二支です。
 子年に午月ですから、対応するものすべて、逆となります。だから空のことの話が多いのです。

因果の法則と干支九星

 干支九星で、因果とか因縁とかを知ることができるのか。
 そういう疑問を持たれる方も多いでしょう。
 まず、個人の因縁そのものは誕生日の星に出ます。
 それから人との出会い、出会うべき人、出会ってはいけない人、などの星は相互の星を見て理解できます。
 個人の因果というならば、流年法にそって判断いたしますが、ときどきイレギュラーな場合があります。
 それは、そもそも誕生日が違う可能性もありますが、本人の修養か何かの方策で開運された方とも考えられます。
 その場合、普通運が悪くなる事例よりも、悪い運がよくなっている事例が多いように思います。

干支九星のイメージ

 干支とは子丑寅、でしょう、九星とは気学のことでしょう、とお考えの方お多いでしょう。
 干支というのは、今年は子年とかいいますが、十干も入って一つです。
 九星も、1白から9紫までですので、いわゆる気学と同様に思われるでしょうが、八方位の度数の取り方などは相当に違っています。
 また、干支と九星との関連ですが、いろいろ考えたのですが、人間を形作る骨と筋肉とでもいいましょうか。
 干支が骨であり、九星が筋肉です。どらも必要なものですが、骨なくしては筋肉もないと説明されるようなものであり、筋肉のないスケルトンでは、格好のつかないものであると説明されるようなものです。
 いかがでしょうか。