干支九星術のお話

望月治先生の広められた干支九星のあれこれを、沙門慶仁がお話しいたします。干支九星術 沙門室(月恩会)参照のこと。

自然を見る

 干支九星は、暦を使います。
 ですからつい、盤だけを注視してしまうのですが、それだけでは危険なこともあります。
 そのために、自然に目を向けて、判断の補助にしていきます。
 世の中の流れの中で、変わったことがないかを見ます。
 お客さんを拝見する場合には、その人の佇まいなども一緒に考慮します。
 そして、お客さんの様子と、自然の様子が一致していることがよくあるのです。

中宮の星の重要性

 今年は8白年ですので、8白の作用が出ますし、月としては9紫ですから、9紫の事象が出ます。
 鑑定の時には、その日の中宮の九星を重要視します。
 その中に入っている星は、何をおいても判断に欠かせません。
 あとつい軽視してしまいがちなのは、時間の九星です。
 鑑定盤では日時が大切とはよく言われますが、この時盤の九星にひとつ注目していただきますと、鑑定の幅が広がります。

マンデンと干支九星

 今日、待ちに待っていた『マンディーン占星術』(説話社)を読みました。
 待っていたといっても内容を知っていたのではなくて、タイトルに惹かれてです。
 専門外なのもあって、ほとんど内容がわかりませんでしたが、いくつか勉強になったことがありました。
 その一つが、国家や社会などの集団を見る場合には、直近の
日食の時の図を見るというものです。
 本では、東日本大震災の前の2011年1月4日の日食の図が、天動説だけでなく地動説の図とともに挙げられておりました。
 日本だけに限定するならば、ネット情報によりますと2010年1月15日が直近の日食です。
 干支九星に、この上ない情報を得られました。

 

離婚を避ける智恵

 ご夫婦を拝見しておりまして、この夫婦にはいつ危機が来るかというのがわかります。
 これは、ほとんどどの夫婦や男女にも訪れる星回りです。
 その時期が逆にわかりさえすれば、その危機を避けることができます。
 その時期には、今までえくぼに見えていたものが、あばたに思えてしまうのです。
 その時期だけ、理性をもって乗り越えれば、まあ仕方ないか、いい面もあるし、という発想や考えが浮かんで別れないものなのです。
 その時期だけ、感情を客観的に見てやり過ごすべきなのです。
 干支九星のすばらしい智恵です。

春の季節感

 今日は寒い日で、咲いている桜の上に、みぞれが降り注いでおりました。この時期にしては、珍しいのではないでしょうか。
 とはいえ、食卓に上るのは春の食材です。
 裏の山にタラの芽があって、これが非常においしいのです。
 もう少し経てば、ワラビなども出てくるでしょう。
 その季節、季節のものを食べていただくこと。これも大切な開運法だと思います。
 なぜかというと、四季のはっきりしている日本人には最適であるのと、易書を書いた中国においても、同じような書籍に同じような趣旨のことが、事細かく書いて保証してあるからです。

神社参りと方位

 中国の思想に、方位を取るというのに神社お参りをするという考えはありません。
 霊地はあっても、神社そのものがないからです。
 中国で生まれた考えにないのに、日本では神社にお参りすることが、方位を取ることになるというのは正しいことなのでしょうか。
 理屈っぽくなりましたが、大切なところです。
 自分も吉方位で神社や仏閣にお参りいたします。嘘ではありません。
 しかしもう一度、各人が胸に手を当てて、よくよく考えていただきたいことです。

十方位という考え方

 私たちが使っているのは、八方位の考え方です。
 東西南北に、その間にある四方位で八方位です。
 これは易経などからの理論ですが、インド発生の仏教では、十方位の考え方をします。
 たとえば念仏です。念仏は十念という言葉があるように十回のお念仏が基本です。
 どうして十かというと、仏が十方位においでになるという考えがあるからです。
 その十方位とは、私たちが使用している八方位に上下を加えます。それで十方位です。
 これで私たちを取り囲むすべての方位と考えるのです。